これは Harmony(ECMAScript 6) 提案の一部であり、実験段階の技術です。
この技術の仕様は安定していません。ブラウザ互換性の一覧表を確認してください。またこれらの構文や動作は、仕様変更などにより、新しいバージョンのブラウザでは変更される可能性があるという点に注意してください。
概要
Math.trunc()
関数は、引数として与えた数の小数部の桁を取り除くことによって整数部を返します。
構文
Math.trunc(x)
引数
x
- 数値
説明
他の3 つの Math
メソッド: Math.floor()
、 Math.ceil()
、 Math.round()
とは異なり、 Math.trunc()
の動作は非常にシンプルで分かりやすいです。引数が正の数または負の数であるかに関わらずく、ただ小数点とそれ以降にある数字を切り捨てます。
そのため、引数が正の値の場合、Math.trunc()
は Math.floor()
と同じです。そうでない場合は、Math.trunc()
は Math.ceil()
と同じです。
このメソッドに渡された引数は暗黙のうちに数値型に変換されることに注意して下さい。
trunc()
は Math
オブジェクトの静的なメソッドなので、自ら生成した Math
オブジェクトのメソッドとしてではなく、常に、Math.trunc()
として使用してください (Math
オブジェクトにはコンストラクタがありません)。
例
Math.trunc()
を使う
Math.trunc(13.37); // 13 Math.trunc(42.84); // 42 Math.trunc(0.123); // 0 Math.trunc(-0.123); // -0 Math.trunc('-1.123'); // -1 Math.trunc(NaN); // NaN Math.trunc('foo'); // NaN Math.trunc(); // NaN
Polyfill
Math.trunc = Math.trunc || function(x) { return x < 0 ? Math.ceil(x) : Math.floor(x); }
仕様
仕様 | 状況 | コメント |
---|---|---|
ECMAScript 2015 (6th Edition, ECMA-262) The definition of 'Math.trunc' in that specification. |
Standard | Initial definition. |
ブラウザ実装状況
機能 | Chrome | Firefox (Gecko) | Internet Explorer | Opera | Safari |
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基本サポート | 38 | 25 (25) | 未サポート | 25 | 7.1 |
機能 | Android | Chrome for Android | Firefox Mobile (Gecko) | IE Mobile | Opera Mobile | Safari Mobile |
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基本サポート | 未サポート | 未サポート | 25.0 (25) | 未サポート | 未サポート | iOS 8 |