Date.UTC()
メソッドは、コンストラクタと同じ最も長い書式の引数を受け入れ、協定世界時 (UTC) 1970 年 1 月 1 日 00:00:00 からの経過時間を表す Date
オブジェクトのミリ秒単位の数値を返します。
構文
Date.UTC(year, month[, day[, hour[, minute[, second[, millisecond]]]]])
引数
year
- 1900 年以降の「年」
month
- 「月」を表す 0 (1 月) から 11 (12 月) までの整数値。
day
- 任意。「日」を表す 1 から 31 までの整数値。
hour
- 任意。「時」を表す 0 から 23 までの整数値。
minute
- 任意。「分」を表す 0 から 59 までの整数値。
second
- 任意。「秒」を表す 0 から 59 までの整数値。
millisecond
- 任意。「ミリ秒」を表す 0 から 999 までの整数値。
戻り値
協定世界時 (UTC) 1970 年 1 月 1 日 00:00:00 から与えた Date
オブジェクトまでの経過時間を表すミリ秒単位の数値を返します。
説明
UTC
はカンマ区切りの日時の引数を取り、世界時の 1970 年 1 月 1 日 00:00:00 から指定した日時までの経過時間を表すミリ秒単位の数値を返します。
year
には完全な年、例えば 1998 と指定すべきです。0 から 99 までの年が指定された場合、このメソッドはその年を 20 世紀の年 (1900 + year)
に変換します。例えば、95
を指定すると 1995 年が使われます。
この UTC
メソッドは、Date
コンストラクタと 2 つの点で異なります。
Date.UTC
は地方時ではなく、協定世界時を用います。Date.UTC
はDate
オブジェクトを作らず、時間値を整数で返します。
指定した引数が、日時に期待される範囲を超えている場合、UTC
メソッドは指定した値を受け入れるよう他の引数を更新します。例えば「月」に 15 を使った場合、year が 1 つ加算 (year + 1) され 、month には 3 が使われます。
UTC
は、Date
の静的メソッドなので、生成した Date
オブジェクトのメソッドとしてではなく、常に Date.UTC()
のように使用してください。
例
Date.UTC
の使用
以下の文では、地方時の代わりに UTC を用いて Date
オブジェクトを生成します。
var utcDate = new Date(Date.UTC(96, 11, 1, 0, 0, 0));
仕様
仕様書 | 策定状況 | 備考 |
---|---|---|
ECMAScript 2017 Draft (ECMA-262) Date.UTC の定義 |
ドラフト | |
ECMAScript 2015 (6th Edition, ECMA-262) Date.UTC の定義 |
標準 | |
ECMAScript 5.1 (ECMA-262) Date.UTC の定義 |
標準 | |
ECMAScript 1st Edition (ECMA-262) | 標準 | 初期定義。JavaScript 1.0 で実装。 |
ブラウザの実装状況
機能 | Chrome | Firefox (Gecko) | Internet Explorer | Opera | Safari |
---|---|---|---|---|---|
基本サポート | (有) | (有) | (有) | (有) | (有) |
機能 | Android | Chrome for Android | Firefox Mobile (Gecko) | IE Mobile | Opera Mobile | Safari Mobile |
---|---|---|---|---|---|---|
基本サポート | ? | ? | ? | ? | ? | ? |