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Marketplace レビュー要件

この記事では、Firefox Marketplace を通じて配布されるアプリが満たすべき一連の要件を説明します。これらの要件は、Firefox Marketplace で配布されるアプリの開発者とユーザ双方のニーズのバランスを取るべく設計されています。開発者は、アプリを使ったビジネスを成り立たせるため、信頼できる、公平で一貫性があり厳格すぎない要件を求めています。一方ユーザは、アプリが安全で、手元の端末で動作し、説明通りに動作するという保証を求めています。以下で説明するアプリの要件は、こうしたニーズのバランスを取ることを目的としています。

アプリのレビューとそれに該当しないことについて、Mozilla が期待していることは以下の通りです。

  • 要件は、公平で、思いやりを持ち、一貫性のある方法で適用されます。アプリのレビュープロセスは門番のような存在となることを意図しておらず、むしろ開発者の成功を手助けするためにフィードバックを提供する、信頼できる接点であると考えます。
  • レビュー担当者は品質保証チームではありません。レビュープロセスの中で、誰かがアプリマニフェストに目を通し、一般のユーザと同じようにアプリの使い方を習得するのに数分を費やすでしょう。
  • アプリがレビューを通らなかった場合、見つかった問題と再現手順の分かりやすい説明が開発者に提供され、 レビュー担当者は、可能であれば、関連するサポート資料へのリンクを提供することで開発者を正しい方向へ導いたり、行うべき変更点について推奨をしたりすべきです。
  • レビュー担当者は、アプリの「見た目」についての判断は行わず、アプリの「動作」についてのみ判断します。例えば、オレンジの背景色に赤い文字を載せた段落を含むアプリがあったとしても、不細工だからといって却下されることはありません。ただし可読性に問題があれば却下される可能性もあり得ます。
  • 私たちは常に「疑わしきは罰せず」の原則に則ります。アプリを却下すべきか自信を持てない場合、レビュー担当者は却下の決定を行う「前に」開発者に質問します。アプリは、開発者がコントロールできないプラットフォームの問題によって (故意に) 却下されることはありません。ただし、アプリを動かすことができない場合、承認を保留する可能性はあります。

セキュリティ

アプリのセキュリティアーキテクチャに関する完全な解説は https://wiki.mozilla.org/Apps/Security で参照できます。

  • アプリマニフェストはアプリと同じ生成元 (オリジン) で公開されなければなりません。
  • アプリマニフェストは application/x-web-app-manifest+jsonContent-Type ヘッダで公開されなければなりません。
  • アプリは、リダイレクトやインラインフレームを使って、開発者が使用を認められていないコンテンツを読み込んではいけません。
  • 要求されるパーミッションは、そのパーミッションが必要な理由とともにアプリマニフェストに明記されなければなりません。
  • 特権タイプのアプリは、特権API を利用したデータ損失や悪意のある動きから守るために、コードレビューを含む更なるチェックがされることになります。
  • アプリのマニフェストに定義されている、Content-Security-Policy ( CSP )はアプリのマニフェスト内にアプリのコードが何をできるかを定義したものです。デフォルトまたは定義していない場合、特権アプリ以外の場合はWeb サイトも同じに扱われ、特権タイプのアプリはデフォルトで制限されています。Firefox マーケットプレイスに提出した時の検証結果報告で、アプリ内の潜在的なCSP の不備を指摘することがあります。利用していないサードパーティー製ライブラリの一部や誤って反応した場合などに注意してください。

プライバシー

コンテンツ

  • 以下のコンテンツガイドラインに反するアプリは許可されません。ガイドラインに抵触するかきわどい状態であると思う場合は、アプリの登録準備が完了する前であっても、レビューチームに明確な判断を求めてください。私たちは、開発者の皆さんがいずれ却下されるコンテンツの開発に時間を投資することよりも、正しい方向性を維持することを支援したいと考えています。
  • 2014年1月より、すべてのアプリは国際年齢評価機構(IARC)の評価を受ける必要があります。この評価を得るために、我々はアプリ提出プロセスにおいて簡単な質問を直接提出者へしたら、すぐに評価を受けることが可能です。評価プロセスについての更なる情報はこちらをご覧ください。
  • Firefox マーケットプレイスに提出するときのスクリーンショットや説明はアプリのことを忠実に表現する必要があります。互換性や、機能を比較するため、もしくは興味を持ってもらうためのマーケティング用画像を1〜2枚含めることができますが、ユーザーが本当に必要なものかを判断するために少なくとも1枚のアプリが動作している画像を含めるべきです。もし1枚のスクリーンショットがスプラッシュ画面や起動画面であったら、アプリの機能を示したスクリーンショットを含めるべきです。
  • アプリマニフェストの locale キー は、アプリが対応しているローカライズと一致していなければなりません。例えばポーランド語の locale キーを設定した場合、ユーザはポーランド語でアプリが利用可能であると期待します。
  • アプリアイコンはFirefox OS アプリアイコンスタイルガイドに従うべきです。128 x 128のサイズのアイコンは必須ですが、512 x 512 サイズのアイコンも含めることを推奨します。(詳細についてはアプリのアイコン実装をご覧ください)
    アプリアイコンはスタイルガイドに従い、丸や、角の丸い四角、四角にすることができることに注意してください。

コンテンツガイドライン

このリストは、Firefox Marketplace に不適切なコンテンツの種類を説明したものです。このリストは確定的ではなく具体的なもので、今後更新される可能性があります。アプリケーションがこれらのコンテンツガイドラインに反していることが確認された場合、Mozilla は Firefox Marketplace からそのアプリケーションを即座に削除する権利を有しています。

  • わいせつな素材、あるいは性や暴力の描写は認められません。
  • 知的財産、その他所有権、プライバシー、パブリシティ権など、他者の権利を侵害するコンテンツは認められません。
  • Mozilla やユーザに損害を与えることを目的としたコンテンツ (悪質なコード、ウイルス、スパイウェア、マルウェアなど) は認められません。
  • 違法なコンテンツ、あるいは違法行為を助長するコンテンツは認められません。
  • 虚偽的、誤解を与える、詐欺的、あるいはフィッシング詐欺、その他個人情報の窃盗を目的としたコンテンツは認められません。
  • 賭博行為を助長するコンテンツは認められません。
  • 違法あるいは規制された製品やサービスの宣伝に関わるコンテンツは認められません。
  • 児童を搾取するコンテンツは認められません。
  • 年齢、性別、人種、民族、国籍、信仰、性的指向、障害、地理的な場所、その他保護された分類によって人物や集団の評判をおとしめたり、それらに対する脅威となったり、暴力を誘発したり、あるいは偏見を助長したりするコンテンツ、あるいは差別発言に該当するコンテンツは認められません。
  • ユーザをだまして購買決定を行わせるコンテンツは認められません。

機能

  • アプリの主に紹介された機能をレビュー担当者が実行できなければなりません。些細な問題や深刻でない不都合は開発者に報告されますが、アプリの承認を妨げるものではありません。
  • アプリはシステムのパフォーマンスや安定性を落としてはなりません。

ユーザビリティ

  • 開発者は対象プラットフォーム向けにアプリのレイアウトを最適化する十分な作業を行ってください。この要件は、以下のような明らかな失敗を防ぐことを目的としています。
    • モバイル向けに登録されたアプリが明らかにデスクトップ向けサイトである。
    • 利用可能な画面スペースをまったく活用できていない (例えば 320x480 サイズのアプリであれば、タブレットの画面上の角に位置するだけで、画面の残りのスペースは空白になってしまいます。これはもちろん意図したものではないでしょう)。
  • アプリは独自のナビゲーション方法を実装し、ブラウザの UI やハードウェアの戻るボタンに依存してはいけません。それらはどの端末にもあるとは限らないからです。
    • 例えば、レビューアーがアプリ内部のどこかへ誘導されたとして、そこで戻る操作ができない場合、アプリ審査は拒絶されます。アプリはネイティブアプリの共通ボタンバーを実装する必要はありません。
    • Firefox OS V1.1 以上では、最小限のナビゲーション制御を追加するためのchrome をマニフェストに追加することができます。
  • ボタンやリンクなどのナビゲーション要素は、簡単にクリックあるいはタップできなければなりません。

ブロックリスト追加ポリシー

私たちはこれを使わずに済むことを願っていますが、公開されているアプリが、セキュリティ、プライバシー、コンテンツ要件に反する、あるいはシステムやネットワークのパフォーマンスを大幅に低下させることが後で判明した場合、それを Marketplace から削除 (「ブロックリスト」へ追加) する権利を有しています。そうした状況になった場合、開発者は、アプリがブロックリストに追加される前に通知を受け、何か具体的証拠が見つからない限りは「善良な市民」であると見なされます。またアプリのレビューチームは、何が起きているかを伝え、問題を解決すべく十分なサポートを提供します。ブロックリストへの追加が認められる状況の具体例は次のようなものです。

  • フィッシング詐欺
  • スパム行為
  • Puppy Pictures v1.0 から Brutal Violence v1.0 へのコンテンツ変更 (コンテンツのレーティングを更新せずに行う変更は認められません)
  • アプリの大多数のユーザにとっての深刻な問題。例えば通話パフォーマンス低下、システム再起動の誘発、データ消失など。アプリがその原因であることをユーザが認識せず、端末の再起動によっても解決しない場合。
  • 分散型サービス妨害 (DDoS) 攻撃など、ネットワーク上での攻撃に利用されるアプリ。

更なる情報

以下のリソースでは、レビュープロセスとアプリのレビューアーに関する更なる情報を提供します。

  • レビューアーのテスト基準 — このページではアプリレビューアーがアプリの動作を確認するためのテストについて記載しています。
  • アプリレビューアー — アプリレビューアーチームへのコンタクトと、アプリレビューへの参加方法について

ドキュメントのタグと貢献者

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