概要
主となるコンテンツウィンドウを表す Window オブジェクトを返します。これは、type="content-primary"
属性を持つ <browser>
(もしくは tabbrowser
や <iframe>
) 要素のある XUL ウィンドウにおいて役立ちます。最も有名な例は、Firefox のメインウィンドウである browser.xul
です。このような場合、content
はブラウザに現在表示されているドキュメントを表す Window
オブジェクトへの参照を返します。これは、browserRef.contentWindow
のショートカットです。
特権のないコンテンツ (Web ページ) では、content
は通常 top と同じです。ただし、Web ページがサイドバーに読み込まれた場合を除きます。このときの content
は、現在選択しているタブの Window
を参照しています。
いくつかの例では、content
の代わりに _content
を使用しています。しかし、後者は長い間非推奨とされています。ですから、新しいコードでは content
を使うべきです。
構文
var windowObject = window.content;
例
以下のコードを <browser type="content-primary"/>
要素を持つ chrome XUL ウィンドウで実行すると、ブラウザで現在表示されているページの最初の div 要素の周囲に赤い枠が描画されます。
content.document.getElementsByTagName("div")[0].style.border = "solid red 1px";
仕様
W3C の仕様の一部ではありません。
参照
- chrome コードでウィンドウを取り扱う
- 特権コードからコンテンツのドキュメントにアクセスするときは、XPCNativeWrapper について知っておいてください。