Error.prototype
プロパティは、Error
コンストラクターの prototype を表します。
Error.prototype のプロパテイ属性 |
|
---|---|
書込可能 | 不可 |
列挙可能 | 不可 |
設定可能 | 不可 |
説明
すべての Error
インスタンスと non-generic errors のインスタンスは Error.prototype
から継承します。すべてのコンストラクター関数と同様に、このコンストラクターの prototype を使用して、プロパティやメソッドをこのコンストラクターで生成されたすべてのインスタンスに追加できます。
プロパティ
標準プロパティ
Error.prototype.constructor
- インスタンスのプロトタイプを生成した関数を指定します。
Error.prototype.message
- エラーメッセージ。
Error.prototype.name
- エラーの名称。
ベンダー独自の拡張
非標準
この機能は標準ではなく、標準化の予定もありません。公開されている Web サイトには使用しないでください。ユーザーによっては使用できないことがあります。実装ごとに大きな差があることもあり、将来は振る舞いが変わるかもしれません。
Microsoft
Error.prototype.description
- エラーの説明。
message
と類似。 Error.prototype.number
- エラー番号。
Mozilla
Error.prototype.fileName
- このエラーを起こしたファイルへのパス。
Error.prototype.lineNumber
- このエラーを起こしたファイル内の行番号。
Error.prototype.columnNumber
- このエラーを起こした行内の列番号。
Error.prototype.stack
- スタックトレース。
メソッド
Error.prototype.toSource()
- 指定した
Error
オブジェクトのソースを含む文字列を返します。この値を新しいオブジェクトの生成に利用できます。Object.prototype.toSource()
メソッドを上書きします。 Error.prototype.toString()
- 指定したオブジェクトを表す文字列を返します。
Object.prototype.toString()
メソッドを上書きします。
仕様
仕様書 | 策定状況 | 備考 |
---|---|---|
ECMAScript 1st Edition (ECMA-262) | 標準 | 初期定義。JavaScript 1.1 で実装。 |
ECMAScript 5.1 (ECMA-262) Error の定義 |
標準 | |
ECMAScript 2015 (6th Edition, ECMA-262) Error の定義 |
標準 | |
ECMAScript 2017 Draft (ECMA-262) Error の定義 |
ドラフト |
ブラウザーの実装状況
機能 | Chrome | Firefox (Gecko) | Internet Explorer | Opera | Safari |
---|---|---|---|---|---|
基本サポート | (有) | (有) | (有) | (有) | (有) |
機能 | Android | Chrome for Android | Firefox Mobile (Gecko) | IE Mobile | Opera Mobile | Safari Mobile |
---|---|---|---|---|---|---|
基本サポート | (有) | (有) | (有) | (有) | (有) | (有) |