概要
CSS の visibility
プロパティは2つの目的を持ちます:
hidden
値は要素を隠しますが、それが占めていた領域はそのままにします。-
collapse
値は表の行か列を隠します。 XUL 要素も折り畳まれます。
初期値 | visible |
---|---|
適用対象 | 全要素 |
継承 | 継承する |
メディア | visual |
計算値 | 指定値 |
アニメーションの可否 | 可。 の値として補完しますvisibility |
正規順序 | 形式文法で定義される一意のあいまいでない順序 |
構文
形式文法: visible | hidden | collapse
visibility: visible visibility: hidden visibility: collapse visibility: inherit
値
visible
- デフォルト値。ボックスは可視です。
hidden
- ボックスは不可視です(完全な透明で、何も描かれません)。ただしレイアウトには依然影響します。この要素の子孫要素が
visibility:visible
であれば不可視になります(これは バージョン 7 までの IE では動作しません)。 collapse
- 表の行、列、列グループ、行グループでは、行や列が隠されます。それらが占めていた領域も隠されます(
が表の列/行に用いられたかのように折り畳まれ、見えなくなります)。しかしながら、その他の行と列の大きさの計算は依然として、折り畳まれた行や列が存在するかのように行われます。この設計は、表のどの部分からも、幅や高さの再計算なしに行や列を素早く取り除くためのものです。XUL 要素では、通常その要素の大きさに影響する他のスタイルにかまわず、要素の計算値は常にゼロになりますが、マージンは依然効果を持ちます。他の要素では、display
: nonecollapse
はhidden
と同じように扱われます。
例
p { visibility: hidden; } /* 段落は不可視です */ p.showme { visibility: visible; } /* クラス showme を持つ段落は可視です */ tr.col { visibility: collapse; } /* 表のクラス col を持つ列は折り畳まれます */
註
いくつかのモダンブラウザでは、 visibility:collapse
のサポートがないか、部分的に不正確です。多くの場合正しく扱われず、「表の行や列」以外の要素に visibility:hidden
を用いたときのようになるかもしれません。
visibility:collapse
を用いた表の、折り畳まれたセルに入れ子の表があると、入れ子の表で visibility:visible
が明示的に指定されていない限りは、表のレイアウトが変わる可能性があります。
仕様書
仕様書 | 策定状況 | コメント |
---|---|---|
CSS Basic Box Model The definition of 'visibility' in that specification. |
草案 | 変更なし。 |
CSS Transitions The definition of 'visibility' in that specification. |
草案 | visibility をアニメーション可能として定義。 |
CSS Level 2 (Revision 1) The definition of 'visibility' in that specification. |
勧告 | 初回定義。 |
ブラウザ実装状況
機能 | Chrome | Firefox (Gecko) | Internet Explorer | Opera | Safari |
---|---|---|---|---|---|
基本サポート | 1.0 | 1.0 (1.7 or earlier) | 4.0 | 4.0 | 1.0 |
機能 | Android | Chrome for Android | Firefox Mobile (Gecko) | IE Mobile | Opera Mobile | Safari Mobile |
---|---|---|---|---|---|---|
基本サポート | 1.0 | 1.0 | 1.0 (1.0) | 6.0 | 6.0 | 1.0 |