概要
min-width
プロパティは、要素の最小幅を指定する CSS プロパティです。width
プロパティの使用値が、min-width
で指定した値を下回らないようにします。
min-width
の値は、max-width
および width
の値を上書きします。
初期値 | 0 |
---|---|
適用対象 | all elements but non-replaced inline elements, table rows, and row groups |
継承 | 不可 |
相対値の基準 | 包含ブロックの幅 |
メディア | visual |
計算値 | 指定されたパーセンテージ値または絶対的な長さ |
アニメーションの可否 | 可。 。両方の値が length の場合は、length 値として補完されます。両方の値が percentage の場合は、percentage 値として補完されます。それ以外の場合は、両方の値が calc() 関数にコンバートされ、length と percentage の合計になります (または各値が 0)。そして、これらの calc() 関数は、それぞれ半分ずつ補完された実数を持ちますの値として補完しますlength または percentage, calc(); |
正規順序 | 形式文法で定義される一意のあいまいでない順序 |
構文
/* <length> 値 */ min-width: 3.5em; /* <percentage> 値 */ min-width: 10%; /* キーワード値 */ min-width: max-content; min-width: min-content; min-width: fit-content; min-width: fill-available; /* グローバル値 */ min-width: inherit; min-width: initial; min-width: unset;
値
<length>
- 最小幅を固定します。使用可能な単位については
<length>
をご覧ください。負の値は無効です。 <percentage>
- 最小幅の固定値を、包含ブロックの幅に対する
<percentage>
で表します。負の値は無効です。 auto
- flex アイテム向けの既定の最小サイズであり、他のレイアウトにおける既定値 0 よりも合理的な既定値を提供します。
max-content
- コンテンツエリア固有の望ましい幅です。
min-content
- コンテンツエリア固有の最小幅です。
fill-available
- 包含ブロックの幅から、それぞれ水平方向のマージン、ボーダー、パディングを取り除いたサイズです。一部のブラウザは、このキーワードの旧称である
available
を実装しています。 fit-content
min(max-content, max(min-content, fill-available)
と定義されています。
形式構文
<length> | <percentage> | auto | max-content | min-content | fit-content | fill-available
例
table { min-width: 75%; } form { min-width: 0; }
仕様
仕様書 | 策定状況 | コメント |
---|---|---|
CSS Intrinsic & Extrinsic Sizing Module Level 3 min-width の定義 |
草案 | キーワード max-content , min-content , fit-content , fill-available を追加 (以前は CSS3 Box および CSS3 Writing Modes の両方の草案でこれらのキーワードを定義していました。これらの草案は、本仕様書に置き換えられました) |
CSS Flexible Box Layout Module min-width の定義 |
勧告候補 | キーワード auto を追加し、初期値として使用する |
CSS Transitions min-width の定義 |
草案 | min-width がアニメーション可能として定義された |
CSS Level 2 (Revision 1) min-width の定義 |
勧告 | 最初期の定義 |
ブラウザ実装状況
機能 | Chrome | Firefox (Gecko) | Internet Explorer | Opera | Safari (WebKit) |
---|---|---|---|---|---|
基本サポート | 1.0 | 1.0 (1.0) | 7.0 | 4.0 | 2.0.2 (416)、これより前はバグあり |
<table> への適用 [1] |
未サポート | (有) | 未サポート | (有) | 未サポート |
max-content , min-content , fit-content , fill- available |
24.0 -webkit [3] | 3.0 (1.9) -moz [2] | 未サポート | 未サポート | 未サポート [3] |
auto |
21.0 [4] | 16.0 (16.0) [4] 22.0 (22.0) で削除 仕様書で定義された新たな動作を 34.0 (34.0) で再導入 |
未サポート | 12.10 [6] | 未サポート |
初期値 auto |
21.0 | 18.0 (18.0) 22.0 (22.0) で削除 |
未サポート | 12.10 | 未サポート |
機能 | Android | Chrome for Android | Firefox Mobile (Gecko) | IE Mobile | Opera Mobile | Safari Mobile |
---|---|---|---|---|---|---|
基本サポート | ? | ? | ? | ? | ? | ? |
<table> への適用 [1] |
? | ? | ? | ? | ? | ? |
max-content , min-content , fit-content , fill- available |
? | ? | ? | ? | ? | ? |
auto |
? | ? | ? | ? | ? | ? |
初期値 auto |
? | ? | ? | ? | ? | ? |
[1] CSS 2.1 では <table>
における min-width
の動作を、明示的に未定義としています。よってどのような動作も CSS2.1 に準拠します。新たな CSS 仕様書で動作を定義する可能性がありますので、Web 開発者は現在の特定の動作に依存すべきではありません。
[2] Gecko は CSS3 Basic Box で定義された内容を実験的に実装しています。これは fill-available
ではなく available
を定義しています。また fit-content
の定義は、CSS3 本来のものよりシンプルです。
[3] WebKit は以前の提案である、キーワード intrinsic
も実装しています。
[4] このキーワードは、若干シンプルな動作を実装しています。flex アイテムでは min-content
を算出、その他すべてでは 0
を算出します。