Please note, this is a STATIC archive of website developer.mozilla.org from November 2016, cach3.com does not collect or store any user information, there is no "phishing" involved.

make オプションのリファレンス

make コマンドは、Gaia リポジトリ内で Gaia プロファイルを作成するのに使われます。このプロファイルは、端末に読み込んだり B2G デスクトップ ビルド内で実行されます。この記事では、利用できる様々な make オプションを詳しく見ていきます。

注記: Makefile には多くの環境変数があります。将来削除される可能性があるので、これらに依存しないでください。

作成したプロファイルは、一般的に gaia ディレクトリのルート、例えば /gaia/profile に作成され、次の項目を含みます:

  • defaults/: 電話機の再起動後にリロードされるデフォルト設定を含むディレクトリ。
  • extensions/: 拡張機能を含むディレクトリ。
  • settings.json: 設定ファイル。
  • user.js: その他の設定を含む、もう一つのファイル。
  • webapps/: 電話機にインストールされる、全 Web アプリを含むディレクトリ。

注記: プロファイルを作成済みで新しいものを作成したい場合は、新規に生成する前に、既存のプロファイルディレクトリを消さなければなりません。

デフォルト

make

これは単にノーブランドの、非デバッグのビルドを与えます。ブランドのビルドには、Mozilla 公式ブランドの make を使う必要があります。デバッグビルドは デバッグ make をする必要があります。

端末へプッシュする

make install-gaia

make reset-gaia

ADB (Android デバッグブリッジ) のセットアップでは、これらの make ターゲットは Gaia を端末にプッシュするでしょう。install-gaia では作業ディレクトリ内の Gaia の更新を端末にプッシュします。 reset-gaia では、Gaia のプッシュ前に、既存の設定やプロファイル、Webアプリ、データベース内容 (新設定のデータベースが初期化されます) が掃除されます。

注記: make install-gaia または make reset-gaia を用いて端末に Gaia をプッシュすると、デフォルトで 1 倍の解像度のアセットで Gaia をビルドします。さらに高い解像度を指定するには、GAIA_DEV_PIXELS_PER_PX または GAIA_DPPX の make オプションを指定します (このオプションの詳細は、High resolution image assets を参照)。この方法で端末に Gaia をプッシュする場合は、関連する make オプションを端末のスケールファクタに合わせて指定するべきです。例えば、Flame 端末には make install-gaia GAIA_DEV_PIXELS_PER_PX=1.5 (または 2 や 2.5 など。スケールファクタ値は 512 icon for device display の中の表を見てください。)

特定アプリのビルド

APP=system make

APP=system make install-gaia

既にプロファイルがある場合、すべてのアプリを再パッケージ化して再プッシュする代わりに、再パッケージするアプリを APP で指定できます。このコマンドは、新しいアプリパッケージとマニフェストをプッシュします。マニフェストの変更 (例えば、新しいパーミッションやキーボードレイアウトや宣言) は Gecko によって選択されません。

カスタムプロファイルフォルダを指定する

ビルドしたプロファイルを保存するディレクトリを指定できます。次のように、PROFILE_FOLDER で指定します:

PROFILE_FOLDER=profile-b2g-desktop make

異なる端末のビルド

異なる目的で、異なる端末のビルドを作成する make オプションがいくつかあります。

Gaia の電話機ビルドの生成

GAIA_DEVICE_TYPE=phone make

このビルドは、アプリを /gaia/build/config/phone/apps-engineering.list から取得します。

Gaia のタブレットビルドの生成

GAIA_DEVICE_TYPE=tablet make

このビルドは、アプリを /gaia/build/config/tablet/apps-engineering.list から取得します。

spark ビルドの生成

GAIA_DISTRIBUTION_DIR=distros/spark make reset-gaia

端末に spark をインストールします。同等な B2G build.sh オプションは次のようになります:

GAIA_DISTRIBUTION_DIR=distros/spark ./build.sh

異なるビルドタイプ

異なる目的で、異なるタイプのビルドを作成する make オプションがいくつかあります。

プロダクション make

PRODUCTION=1 make

これは Gaia のプロダクション (製品版) ビルドを生成します:

  • Gaia はパッケージ型アプリとして実行され、デバッグは難しくなりますが、アプリにとっての API パーミッションなどの利用性は最も良いです。
  • テストアプリはビルドに含まれません。
  • デフォルトでリモートデバッグがオフになります。
  • 画面ロックはオンになります (その代わり USB 接続は切断されます)。
  • Marionette はオフになります。
  • はじめてガイドアプリはオンになります。
  • オフラインキャッシュが使用されます。

注記: 別名のコマンド make production でも生成できます。

デバッグmake

DEBUG=1 make

DEBUG 変数は、Gaia をデフォルトを変更するごとに再パッケージが必要なパッケージ型アプリでなく、特定の GAIA_PORT でのビルトイン Web サーバ上でホスト型アプリとして実行します。これでテストが簡単になります。最新の Firefox Nightly のプロファイルで起動すると、素晴らしい B2G 固有の Firefox 開発ツールのパネルがあります。

それに加え:

  • テストアプリがビルドに含まれます。
  • デフォルトでリモートデバッグがオンになります。
  • 画面ロックはオンになります (その代わり USB 接続は切断されません)。
  • Marionette がオンになります。これは Gaia ユニットテスト 時に必要になります。
  • はじめてガイドアプリはオフになります。
  • オフラインキャッシュは、たとえ生成されても使用されません。

注記: 現在、バグ (バグ 1180103) があり、Gaia のデバッグプロファイルでFirefox OS シミュレータ (WebIDE でも何経由でも) を実行した時、空のホーム画面が描画されます。これを回避するには、代わりに DEBUG=1 DESKTOP=0 make とします ( 端末デバッグ make を参照)。

端末デバッグ make

DEVICE_DEBUG=1 make

これは端末の画面ロックをオンにし、ADB ツールのデバッグを有効にするので、端末のデバッグに便利です。

このパラメータは、Firefox OS 1.2 以降のバージョンで、Firefox OS Webアプリを WebIDE でデバッグする時に指定します

デスクトップデバッグ make

DEBUG=1 DESKTOP=0 make

このオプションは、B2G デスクトップ 内で実行する、デスクトップデバッグ版を作成します。

公式 Mozilla ブランド make

MOZILLA_OFFICIAL=1 make

公式の Mozilla ブランドのビルドを make するのに使います。

ドッグフード make

DOGFOOD=1 make

ドッグフードオプションとユーティリティがオンになります、例えば、Feedback アプリで、簡単に OS のフィードバック投稿ができます。

システムアプリ make

B2G_SYSTEM_APPS=1 make

この環境変数は、アプリを /data/local ではなく、/system/b2g に配置します。ユーザビルドの作業をする時に使うべきです。この変数は、make production を実行した時に自動セットされます。また install-gaiareset-gaia にも使われます。

ディストリビューションおよびマーケット向けのカスタマイズビルド

GAIA_DISTRIBUTION_DIR=./dir

注記: 詳細は Market カスタマイズ をお読みください。

開発者/デバッグ オプション

デバッグ用途で、機能を追加・削除したり、設定を変更する make オプションもあります。

リモートデバッグを有効化

REMOTE_DEBUGGER=1

これは、開発者設定 のオプション設定と同じ、端末上のリモートデバッグを有効にします。

JavaScript 最適化 make

GAIA_OPTIMIZE=1 make

これは、Gaia の JavaScript 最適化の起点となり、ファイルを連結・圧縮します。これは、make production を実行した時に自動でセットされます。また、install-gaiareset-gaia にも使われます。

高解像度のイメージアセット

GAIA_DEV_PIXELS_PER_PX=1.5 make

あるいは、別名で:

GAIA_DPPX=1.5 make

アプリのパッケージ時に、このオプションは、画像を *@1.5x.(gif|jpg|png) の同等品が存在する場合に、その画像に置き換えます。上記オプションを標準の make コマンドの部分的なオプションとして使う必要があります。例えば:

GAIA_DEV_PIXELS_PER_PX=1.5 make reset-gaia

GAIA_DEV_PIXELS_PER_PX=1.5 make install-gaia

Gaia は現在、次の画面解像度をターゲットとしています:

  • qHD: ~540×960; 端末のピクセル比 = 1.6875
  • WVGA: ~480×800; 端末のピクセル比 = 1.5
  • HBGA (320x240); 端末のピクセル比 = 1

qHD と WVGA 端末で画像が確実にシャープに見えるために、GAIA_DEV_PIXELS_PER_PX を使います。CSS ピクセル単位あたりの端末ピクセルについて、詳しい情報は、A pixel is not a pixel 参照してください

統合テストの実行

make を使って Gaia の統合テストを実行できます。詳細はGaia 統合テスト を参照してください。

Raptor パフォーマンステストの実行

Raptor テストを実行するためには、テストを実際に行う前に、端末を構成する必要があります。詳しくは、Raptor を参照してください。

make raptor

低メモリプロファイルのビルド

GAIA_MEMORY_PROFILE=low make

この変数は、Gaia の低メモリプロファイルを生成します。これは、Tarako のような低メモリ端末を想定しています。

はじめてガイド (FTU) の無効化

NOFTU=1

この環境変数で FTU が無効になります。

ロック画面の無効化

Firefox OS のロック画面を NO_LOCK_SCREEN オプションを使って無効化できます、例えば:

NO_LOCK_SCREEN=1 make

リファレンス負荷データ

リファレンス負荷データを使うと、開発者やテスト担当者は、新たにフラッシュされた電話機に対して、いくつかのアプリに大量のデータを素早くインストールできます。

そのコマンドは次の通り (gaia ディレクトリから):

make reference-workload-light
  • 200 件の連絡先
  • 200 件の SMS メッセージ
  • 50 件の通話履歴エントリ
  • 20 枚のギャラリー画像
  • 20 曲の歌
  • 5 本の動画
make reference-workload-medium
  • 500 件の連絡先
  • 500 件の SMS メッセージ
  • 100 件の通話履歴エントリ
  • 50 枚のギャラリー画像
  • 50 曲の歌
  • 10 本の動画
make reference-workload-heavy
  • 1000 件の連絡先
  • 1000 件の SMS メッセージ
  • 200 件の通話履歴エントリ
  • 100 枚のギャラリー画像
  • 100 曲の歌
  • 20 本の動画
make reference-workload-x-heavy
  • 2000 件の連絡先
  • 2000 件の SMS メッセージ
  • 500 件の通話履歴エントリ
  • 250 枚のギャラリー画像
  • 250 曲の歌
  • 50 本の動画

これらのターゲットには、アプリ名をスペースで区切った APP 環境変数か、APPS 環境変数が指定できます。例えば:

APP=sms make reference-workload-light
APPS="sms communications/contacts" make reference-workload-heavy

利用可能なアプリは次の通り:

APPS="gallery music video communications/contacts sms communications/dialer"

リファレンス負荷データに音楽 (歌) を入れるには、mid3v2 ユーティリティがインストールされていなければなりません。このユーティリティは次のコマンドでインストールします:

sudo apt-get install python-mutagen

代わりに、Fedora や RHEL を実行している場合、これを使います:

sudo yum install python-mutagen

ドキュメント make

Gaia のドキュメントは、jsdoc3 を通じてビルドされます。これを生成するには、次のコマンドを使います:

make docs

IME レイアウトと辞書の有効化

キーボード IME レイアウトと辞書を有効化するには、次のコマンド構成を使用します:

GAIA_KEYBOARD_LAYOUTS=en,de,fr,jp-kanji make

現在デフォルトでは、ディスク容量のために、全てのレイアウトを積んでいません。レイアウトと辞書を切り離すために Bug 1029951 が作業中です (ユーザ辞書をダウンロード提供します)。

すべての利用可能なレイアウトを知るには shared/js/keyboard_helper.js のファイルを見てください。

ドキュメントのタグと貢献者

 このページの貢献者: hamasaki, T.Ukegawa, Marsf, Uemmra3
 最終更新者: hamasaki,