SIMD.%type%.greaterThanOrEqual()

静的なSIMD.%type%.greaterThanOrEqual()メソッドは、各レーンで大なりイコール比較(a >= b)に応じた値をもつ選択マスクを返します。

構文

SIMD.float32x4.greaterThanOrEqual(a, b)
SIMD.float64x2.greaterThanOrEqual(a, b)
SIMD.int8x16.greaterThanOrEqual(a, b)
SIMD.int16x8.greaterThanOrEqual(a, b)
SIMD.int32x4.greaterThanOrEqual(a, b)

引数

a

SIMD型のインスタンス

b

SIMD型の別のインスタンス

戻り値

(サイズに応じた、int32x4、int16x8、int8x16型のうちの)選択マスク。そのマスクのレーン値は、a >= bの結果に応じたtrueまたはfalseのどちらかです。

説明

SIMD.%type%.greaterThanOrEqual メソッドはSIMD comparison operationsのうちの１つです。２つのインスタンスの大なりイコール比較の値を直接戻しません。そのかわりに、Boolean値をもつ選択マスクが返されます。

例

２つのベクトルから最大か等号のレーン値を選択する

この例では、２つのSIMD float32x4 データ型が、各レーンに対して最大か等しい値を探すために比較されます。選択マスクはその結果に基づいて生成されます。この選択マスクは、両方のベクトルのうち最大か等しい値を新しいfloat32x4ベクトルに選ぶために使われます。

var a = SIMD.float32x4(1, 6, 3, 11);
var b = SIMD.float32x4(1, 4, 7, 9);

var mask = SIMD.float32x4.greaterThanOrEqual(a,b);
// int32x4[-1, -1, 0, -1]

var result = SIMD.float32x4.select(mask, a, b);
// float32x4[1, 6, 7, 11]

仕様

SIMDはまだ公式規格文書やドラフトでサポートされていません。typed arraysに基づいた標準化作業や互換性実装のために、ecmascript_simd GitHub リポジトリを確かめて下さい。

ブラウザ実装状況

関連情報

• SIMD
• SIMD.%type%.select()