概要
u 要素(<u>
)は、内包するテキストのベースラインの下部にアンダーライン(下線)をレンダリングします。
HTML5 では、「明確にレンダリングされているがはっきりと伝わらない部分」や、「全てが漢字で構成されスペースで単語を区切る慣習も無い中国語に於いての、固有名詞である事の明示の為の特別な表記」、「スペルミスとしての印付け」などに用いられます。
使用上の注意: 視覚上の整形の目的のみを持ち、特別なセマンティクスを持っていなかった
<u>
要素は、HTML 4 及び XHTML 1 で非推奨要素に指定されましたが、新たに定義されたセマンティクスを伴い HTML5 で復帰しています。単にアンダーラインの表示を目的とする場合は、<span>
要素を用い、CSS の text-decoration
プロパティの値に underline
を指定してこれを実現するべきです。属性
この要素は、全ての要素が持つグローバル属性以外の属性を持ちません。
注意事項
Tip: ハイパーリンクと混同する可能性がある状況では、<u>
要素の使用を避けてください。
注記: HTML 5 仕様書では開発者に対して、ほとんどの場合において <u>
要素より他の要素の方が適切であると注意しています。
DOM インターフェース
この要素は HTMLElement
インターフェースを実装しています。
実装メモ: Gecko 1.9.2 までは、この要素に対し
HTMLSpanElement
インターフェースを実装しています。例
例 1
<u>今日のスペシャルメニュー</u>: サーモンのホイル焼き<br /> <span style="text-decoration:underline;">今日のスペシャルメニュー</span>: サーモンのホイル焼き
今日のスペシャルメニュー: サーモンのホイル焼き
今日のスペシャルメニュー: サーモンのホイル焼き
例 2
次の例は誤りです。
<p><u>全て</u>は <u>Dive into Python</u> の中で説明されています。</p>
全ては Dive into Python の中で説明されています。
こういった文書であれば、次の様にするのが適切です。
<p><em>全て</em>は <cite>Dive into Python</cite> の中で説明されています。</p>
全ては Dive into Python の中で説明されています。
意味の合った要素を使用するようにし、デフォルトの見た目で要素を選択しないで下さい。視覚上の整形には CSS を用いるのが正しい選択です。
関連情報
- 場合によっては代替となりうる要素:
<span>
、<i>
、<em>
、<cite>
<u>
要素のデフォルトスタイルに使用されている CSS のtext-decoration
プロパティ