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アプリのインストールに関するプラットフォーム固有の詳細

アプリを別々のプラットフォームへインストールするために何か特別な手順を踏む必要はありません。アプリの名称など、提供すべき情報はすべて アプリマニフェスト に含まれています。ここでは、各プラットフォームにアプリがどうインストールされるか、プラットフォーム固有の詳細について説明します。これらの詳細は Firefox がそのプラットフォームにインストール済みであることを前提としています。

Firefox OS (Boot to Gecko)

Gaia (Firefox OS のユーザインタフェース) では、2 番目のホームページ上に Marketplace へのリンクが置かれており、アプリはここからインストールできます。Gaia に含まれているデフォルトアプリは端末上の Gecko プロファイルに保存されており、Web アプリのオフラインキャッシュは /data/local/OfflineCache/* にあります。

このフォルダを参照して中身を確認したい場合は、adb ツールを使って行えます。

$ adb shell ls -la /data/local/OfflineCache/

インストールされる他のアプリはすべて DOM レジストリコンポーネント内に保存されます (このファイルは /data/local/webapps にあります)。そのアプリがアプリキャッシュを使っている場合、アプリキャッシュはインストール時に自動的に展開されます。

デスクトップ OS

以下のセクションでは、インストール可能な Web アプリをデスクトップ OS にインストールしたときにファイルがどこに置かれるかを説明します。ただしこれですべてというわけではありません。Firefox 29 以降、デスクトップ版 Firefox には Web ランタイムというコンポーネントが搭載されています。これは Marketplace 掲載の無料アプリをデスクトップ版からユーザの Windows、Mac、Linux パソコンへインストールできるようにするものです。これらのアプリは、デスクトップパソコンにインストールされると、インストールなどに関しては他のデスクトップアプリと同様に実行されます。

詳しくは デスクトップ向け Open Web Apps を参照してください。

Windows

以下のものがインストール時に作成されます。これらはすべて (Windows のコントロールパネル内に置かれる) アンインストーラによって削除されます。

  • 現在のユーザのデスクトップショートカット。
  • 現在のユーザの [スタート] メニュー > [プログラム] 内ショートカット。
  • アプリをコントロールパネルの「プログラムを削除」メニューに表示させるためのレジストリ項目。
  • %APPDATA%\scheme;domain[;port] 以下に置かれるアプリのためのフォルダ
    • ここで schemehttp もしくは httpsdomain はアプリのドメイン名、port はポート番号 (既定のポート番号が使われない場合) です。
    • フォルダ名の例: C:\Users\myuser\AppData\Roaming\https;mozqa.com;115
    • このフォルダにはスタブ実行ファイル (exe)、設定ファイル、アンインストーラが含まれます。

各アプリには、起動時に、以下の属性を持った独自ウィンドウが与えられます。

  • ネイティブのメニューバー (今のところ [ファイル] と [編集] メニューが含まれています)。
  • ウィンドウのタイトルはアプリの名前になります。
  • (ウィンドウの左上にある) システムメニューアイコンはアプリマニフェストで指定されたものです。
  • 表示されるタスクバーアイコンもアプリマニフェストで指定されたものです。

各アプリは別々のプロセスで実行され、アプリはタスクマネージャの [アプリケーション] 上に独自の名前で現れます。 アプリの実行ファイル名 (例えば「Mozilla QA WebRT Tester.exe」) は、不正な Windows ファイル名文字が取り除かれたアプリの名前になります。

各アプリには、個別の設定、Cookie、履歴、認証局設定、プロキシ設定などを持った独自プロファイルが与えられます。プロファイルデータは初回起動時に上記のディレクトリと %LOCALAPPDATA% 内の同等ディレクトリ内に作成されます。プロファイルデータはアンインストーラによって削除されません

Mac OS X

アプリは /Applications へインストールされます。

アプリを開くと、そのアプリがブラウザのウィンドウフレームを除いた独自ウィンドウ内で起動します。アプリは Firefox バイナリを使って実行されます。各アプリは別々のプロセスで実行されます。各アプリには、個別の設定、Cookie、履歴、認証局設定、プロキシ設定などを持った独自プロファイルが与えられます。

Linux

アプリはユーザの $HOME 内のディレクトリにインストールされます。例えば https://areatweet.com/ で公開されているアプリなら $HOME/.http\;areatweet.com/ にインストールされます。

インストールの際、Freedesktop の仕様 に従い、デスクトップメニューに新しい項目も作成されます。KDE や Gnome といった Freedesktop 仕様に従っているあらゆるデスクトップ上で動作します。

その新しい項目は、ユーザの $HOME/.local/share/applications/ ディレクトに置かれます。

KDE では、新しい項目は「Application」メニューの「Found Objects」メニューグループに現れます。

Gnome では、新しい項目は「Application」メニューの「Others」メニューグループに現れます (スクリーンショット 参照)。

Android

Firefox Marketplace 以外から Web アプリをインストールすると、ホーム画面上にアイコンが作成されますが、そのアプリは Android 端末上の設定メニューから参照可能なアプリケーション一覧には追加されません。

ただし、Marketplace では APK Factory というツールを公開しており、アプリのアップロード時に配布対象として Android を選択することで、そのアプリの APK 版を生成できます (中身は基本的に同じですが、ネイティブ API へアクセスするための一部 API コードを含む Java ラッパーでパッケージされたものです)。そうしたアプリが Andorid 端末にインストールされると、それらは通常の Android アプリをインストールした場合と同様のメリットをすべて備えたアプリの APK 版を渡されますが、引き続き Android 版 Firefox に含まれている Web ランタイムを通じて実行されます。

詳細は以下の記事を参照してください。

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