エレベーターピッチ (簡潔な説明)
エレベーターに乗っているぐらいの長さしか時間がないとき、あなたのアプリを他人へどう紹介しますか? それがあなたのアプリの「エレベーターピッチ」、つまり、そのアプリが誰を対象としているのか、なぜその人たちにとって便利かということの簡単な要約です。
アイデアを思い付いたら
大きな質問から始めましょう。なぜ人々はあなたのアプリを使うべきなのでしょうか? 彼らが本当に必要としていること、あるいはしたいことは何なのでしょうか? 他の既存のアプリとどこが違うのでしょうか? 人々はそれをどのように使うでしょうか?
アプリの目的は何か?
タスクリストと、アプリや対象とするユーザ層についてのアイデアを既にお持ちなら、次にやることは目的文を作成することです。アプリの目的と、最も重要なユーザを 1 文で定義します。これが主要なユースケースとなります。
例: 衝動買いを一度もしたことのない人たちのための欲しいものリスト作成ツール。
主要なユースケースに集中する
すべてのタスクを目的文のリストに載せられない可能性もあります。それでも構いません。なぜなら、あなたはひとつの主要なユースケースに集中すべきであり、それこそ多くの人があなたのアプリを使う方法となるからです。優れたアプリはひとつのことをうまくこなします。
もし Web アプリと Web サイトの違いがよく分からないなら、このチェックリストが役に立つでしょう:
https://www.html5rocks.com/webappfieldguide/know-your-apps/app-checklist/
いくつかの主要機能に専念する
タスクリストを見直します。そのリストを目的文に照らしてみます。そのタスクが目的文に合わないのであれば、アプリから除外しましょう。
各主要タスクを機能として説明し、それから自分自身に問いかけます。この機能は必須でしょうか? あるいは、あれば便利だけれども、対象ユーザが定義されたタスクを完了するにあたって必要のないものでしょうか? 自分に素直になってください。機能のリストを最小限に絞り込めれば、あなたは正しい方向を向いています。
最高のアプリはたいていひとつのことをうまくこなす、ということを忘れないでください。アプリは、機能が少なすぎるためではなく、多すぎることによって失敗することもしばしばあります。
人々があなたアプリをどのように使うか?
これまでにあなたは、主要なユースケース、対象ユーザ、主要機能を特定してきました。主要なシナリオは、あなたのアプリが使われるユーザ環境についても考慮すべきです。例えば、赤ちゃんを保育園に預けている若いママが、あなたのアプリを使って良いベビーカーについてのメモを残すかもしれません (マルチタスクの可能性があり、またタスクを中断し、後で再開するといったことも考えられます)。別のユーザは、彼女が次に買うノートパソコンを、自宅で肘掛け椅子に座りながら間断なしに検討しているかもしれません。
最も基本的な形式でのアプリ
いくつかの重要な瞬間を経たら、それらの手順を画面上へ変換することが可能となります。ユーザの導線のあらすじ、すなわち、ユーザがひとつの画面から別の画面へ遷移してタスクを完了するために何をするのか、を描き出すことが可能となります。
ユーザが見たい、あるいは記録したい情報について考えます。どのようなユーザインタフェース (UI) 要素がそれらの情報に対応するか検討してみてください。ユーザが最も良く必要とする情報を、画面上の最も目立つ場所に配置します。連続した瞬間を書き出すだけでも、アプリのワイヤーフレームモデルやその機能を定義するのに役立ちます。