ユーザ体験を最適化するため、あなたのアプリに以下の指針を組み入れることを検討してみてください。なお、これは最初の足がかりとなる簡単な設計指針に過ぎず、決して包括的なものではないという点に留意してください。
一貫性を保つ
言葉に一貫性を持たせましょう。アプリ内ではひとつのアクションやアイテムを同じ用語で呼び、各用語はひとつのアクションやアイテムのみに使用します。
ユーザインタフェース (UI) に一貫性を持たせましょう。例えば、戻るボタンを左上に配置したら、アプリ内の他の画面で左下に表示されるようなことがあってはいけません。
視覚要素に一貫性を持たせましょう。2 つの要素が同じように見える場合、それらは同じ動作をすべきです。2 つの要素が異なる機能を持つのであれば、はっきりと区別できるよう見た目を変えるべきでしょう。
説明は簡潔に、そして適切な言葉を用いる
使用するテキストは、最も重要な情報を簡潔に表現すべきです。多くのユーザはタスクを継続するか放棄するか決める前にそれほど文字を読みません。
常にヒントと即時フィードバックを提供する
正しい手順を明確にするヒントを提供しましょう。例えば、大きな「+」ボタンは、それが正しい次の手順であった場合、アイテムの追加を示します。
ユーザがアクションを起こしたときは、常に即座にフィードバックを返しましょう。例えば、ユーザが「新規メッセージ」ボタンをクリックした場合、ただちにメッセージの新規作成画面を開きます。「新規メッセージ」ボタンの色を一時的に変更して触覚フィードバックを提供し、アプリがユーザのコマンドを理解していることを示すことも可能です。
アクションに数秒以上掛かる場合は進捗情報を提供しましょう。例えば、アプリが新着メッセージをダウンロードしている場合は、読み込み中アイコンで進捗状況を示すことができるでしょう。
文字入力を最小限にする
できる限り、セレクタ、チェックボックス、ラジオボタンなどを使いましょう。モバイル端末上での文字入力はしばしば遅くうんざりするタスクとなります。
心地良い初回起動体験を目指す
ユーザがアプリの使用を続けるかやめるかを判断するまでに 1、2 分しか掛からないということもよくあります。あなたが考慮した方が良いと思われる要因には以下のようなものが挙げられます。
- アプリの簡単スタートガイドを提供する (そしていつでもそれを終了できる簡単な方法を提供する)
- 機能やフィードバックに素早くアクセスできるようにする
- 初回入力項目を最小化する
- 最も重要な情報を簡潔に表現する
可能であればアクションの選択肢を示す
警告ダイアログの内容が「すべての連絡先を削除しますか?」であれば、「OK」の代わりに「削除」のようなアクションラベルを提供すべきです。
また、状況について通知するためだけに警告ダイアログを使うのは避けましょう。ユーザに状況を解決するアクションの選択肢を与えましょう。
主要タスクに集中する
画面ごとに主要タスクを決定し、その主要タスクに関連する機能を最も目立つ場所に配置しましょう。
中断に備える
ユーザはアプリをどこでも使いたいと思うかもしれません。可能であればユーザの作業を自動的に保存し、中断に備えましょう。理想的には、情報やタスクはインターネットへ接続されていなくても通常通り動作すべきでしょう。