ソース表示機能を使用して、表示しているページの HTML や XML を閲覧できます。ソースを表示する方法は以下のとおりです:
- ページ上でコンテキストクリックして、"ページのソースを表示" を選択する
- Ctrl+U または OS X で Cmd+U を押下する
新しいウィンドウを開いて、ページのソースを表示します。Firefox 42 よりデフォルトで、(新しいウィンドウに代わり) 新しいタブを開いてソースを表示します。以前のウィンドウモードを望む場合は、about:config
を開いて設定項目 view_source.tab
を false
に設定してください。
ソース表示で提供する機能
ソース表示機能には 3 つの付加機能があり、Firefox 40 よりソース表示タブのコンテキストメニューからアクセスできます:
- 指定行へ移動
- 長い行を折り返す (切り替え式)
- 構文を強調表示 (切り替え式)
構文のハイライト機能を有効にすると、パースエラーが発生した箇所を赤色で表示します。エラー箇所にマウスポインタを載せると、エラー内容を説明するツールチップを表示します。
キーボードで指定行へ移動するには、Mac では Control+Option+L、Windows や Linux では Alt+Shift+L を押下してください。
選択した部分のソースを表示
Web ページの一部分を選択してコンテキストクリックすると、"選択した部分のソースを表示" というメニュー項目があります。これは "ページのソースを表示" と同様の機能ですが、選択した部分のソースだけを表示する点が異なります。
MathML のソースを表示
MathML 上にマウスポインタがある状態でコンテキストクリックすると、"MathML のソースを表示" というメニュー項目があります。この項目を選択すると、MathML のソースを確認できます。
ソース表示の制限事項
以下に、ソース表示が提供する機能について知っておくべき制限事項を挙げます。
エラー報告機能は検証ツールではない
ソース表示はパース処理のエラーを報告するだけであり、HTML の妥当性のエラーは報告しません。たとえば、<ul>
要素の子要素に <div>
要素を挿入することはパースエラーではありませんが、妥当な HTML でもありません。そのため、ソース表示ではこのエラーを報告しません。HTML が妥当かを確認したい場合は HTML 検証ツール、例えば W3C が提供するツール を使用しましょう。
報告されないエラーがある
ソース表示で報告されたエラーはすべて HTML 仕様書に関するパースエラーですが、報告されないパースエラーもあります。下記のエラーは報告されません:
- ドキュメントのエンコーディングに関して不正なバイトはエラー報告されません。
- 禁止された文字はエラー報告されません。
- ファイルの終端 (end-of-file) に関するエラーは報告されません。
- (タグ、コメント、doctype に対する) テキストに関する木構造構築のエラーは報告されません。
xmlns
属性に関するパースエラーは報告されません。
XML 構文のハイライト
ソース表示では、XML ソースのハイライト表示に HTML トークン化プログラムを使用します。トークン化プログラムは XML ソースのハイライト時にプロセッシングインストラクションをサポートしますが、それは XML 固有の機能のみ提供されます。このため、内部サブセットを持つ doctype やカスタムエンティティへの実体参照は正しくハイライト表示されません。
誤ったハイライト表示は、(XUL ドキュメントのような) Firefox の chrome ファイルのソースを表示すると見ることができます。しかし実際のところ、典型的な XML ファイルを閲覧する際は問題にならいでしょう。