概要
配列中で与えられた要素が見つけられた最後の添字を返します。もし存在しなければ -1 を返します。配列は fromIndex
から逆向きに検索されます。
構文
var index = array.lastIndexOf(searchElement[, fromIndex]);
引数
searchElement
- 検索する配列要素
fromIndex
- 逆向きに検索し始める添字。デフォルトは配列の長さの値で、つまり配列全体が検索されます。もしこの添字が配列の長さ以上ならば、配列全体が検索されます。負の数の場合、これは配列の終わりからのオフセットとみなされます。この添字が負の数であってもなお、配列は後ろから前に検索されることに注意してください。負の添え字の絶対値が配列の長さを超えた場合、-1 が返され、配列は検索されません。
説明
lastIndexOf
は searchElement
と配列の要素を 厳密な同値(三重イコール演算子 === で使われるのと同じ方法)を使って比較します。
互換性
lastIndexOf
は ECMA-262 第 5 版に追加されたメソッドであり、他のバージョンの標準実装には存在しない場合があります。次のコードをスクリプトの先頭に追加することにより、lastIndexOf
がネイティブでサポートされていない環境でも、これを使用する事が可能となります。これは ECMA-262 第 5 版で定められたアルゴリズムと全く同じものです。
Object
、TypeError
、Number
、Math.floor
、Math.abs
、Math.min
が、それぞれオリジナルの値を持つ事を仮定しています。
if (!Array.prototype.lastIndexOf) { Array.prototype.lastIndexOf = function(searchElement /*, fromIndex*/) { "use strict"; if (this == null) throw new TypeError(); var t = Object(this), len = t.length >>> 0; if (len === 0) return -1; var n = len; if (arguments.length > 1) { n = Number(arguments[1]); if (n != n) n = 0; else if (n != 0 && n != (1 / 0) && n != -(1 / 0)) n = (n > 0 || -1) * Math.floor(Math.abs(n)); } var k = n >= 0 ? Math.min(n, len - 1) : len - Math.abs(n); for (; k >= 0; k--) { if (k in t && t[k] === searchElement) return k; } return -1; }; }
上記コードのアルゴリズムは Firefox 及び SpiderMonky の JavaScript エンジンで実際に使用されているものと同じものです。実際にアプリケーションの中でこれを使用する場合、より複雑でないコードで fromIndex
を計算可能であるかもしれません。
例
例: lastIndexOf を使う
lastIndexOf
を使って配列中のある値の位置を探す例を以下に示します。
var array = [2, 5, 9, 2]; var index = array.lastIndexOf(2); // index is 3 index = array.lastIndexOf(7); // index is -1 index = array.lastIndexOf(2, 3); // index is 3 index = array.lastIndexOf(2, 2); // index is 0 index = array.lastIndexOf(2, -2); // index is 0 index = array.lastIndexOf(2, -1); // index is 3
例: ある要素の存在をすべて見つける
以下の例は lastIndexOf
を使って、与えられた配列中のある値の添字すべてを探しています。push を使って、値が見つかる度に別の配列にその添字を追加しています。
var indices = [], idx = array.lastIndexOf(element); while (idx != -1) { indices.push(idx); idx = (idx > 0 ? array.lastIndexOf(element, idx - 1) : -1); }
ここで idx == 0
の場合を分けて扱わないといけないことに注意してください。なぜなら、もし検索する値が配列の最初の要素にあると、その値は fromIndex
パラメータにかかわらずいつもヒットしてしまうのです。これは indexOf メソッドとは異なります。
ブラウザ実装状況
Kangax's compat tables に基づく。
機能 | Firefox (Gecko) | Chrome | Internet Explorer | Opera | Safari |
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基本サポート | (有) | (有) | 9 | (有) | (有) |
機能 | Firefox Mobile (Gecko) | Android | IE Mobile | Opera Mobile | Safari Mobile |
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基本サポート | ? | ? | ? | ? | ? |