概要
HTML のSubscript 要素 (<sub>
) は、表記規則の理由で小文字で、またはメインのテキストより小さく表示されるべきテキストの範囲を定義します。
使用上の注意:
- この要素は表記規則上の理由に於いてのみ用いられるべきです。例えば、数式 (t2 など。但しこれについては MathML の使用についても検討するべき) や化学式 (
H2O
など)に於けるテキストの位置の変更の目的で使用します。 - 表記規則以外の単なる要素のスタイリングの目的、例えば商品名である「LaTeX」のロゴの様な表記の為にこの要素を用いるのは誤りです。この様な目的に於いては、CSS の
vertical-align
プロパティの値にsub
を指定する事により、sub 要素のデフォルトスタイルと同等の下付き文字のスタイルを得る事が可能です。
使用可能な場所
コンテンツカテゴリ | フロー・コンテンツ、フレージング・コンテンツ |
---|---|
許可された内容 | フレージング・コンテンツ |
タグの省略 | 不可。開始タグ と 終了タグの両方が必要です。 |
許可された親要素 | フレージングコンテンツを許容する全ての要素 |
標準文書 | HTML5, section 4.6.14 (HTML4.01, section 9.2.3) |
属性
この要素は、全ての要素が持つグローバル属性以外の属性を持ちません。
DOM インターフェース
この要素は HTMLElement
インターフェースを具えます。
実装メモ: Gecko 1.9.2 以前のバージョン(Firefox) はこの要素に対しHTMLSpanElement
インターフェースを実装しています。
例
<p>水の化学式は H<sub>2</sub>O です。</p>
表示結果
水の化学式は H2O です。
参照
- 上付き文字を実現する HTML の
<sup>
要素。sub 要素と同時に使用する事は出来ません。化学式で上付き文字と下付き文字の両方が必要な場合には、MathML を用いる必要が有ります。 - MathML 要素:
<msub>
,<msup>
,<msubsup>