HTML のsection 要素 (<section>
) は、見出しを伴う意味的なグループ化が可能な、文書の一般的なセクションを表します。それぞれの <section>
は識別可能であるべき、特に <section>
の子要素に見出し (<h1>
-<h6>
要素) を含めるべきです。
使用上の注意:
<section>
要素の内容が単独で意味を成す集合で有る場合、section 要素より<article>
要素の使用がより適しているといえます。
【訳注: 例えばニュースサイトに於いての「ひとつの記事とその見出しが形成するアウトライン」などが、正に article 要素が適している箇所といえるでしょう。】<section>
要素を単なる汎用コンテナとして使用するのは誤りです。スタイリングの目的のみの為に、文書中に於いてのセマンティクスを持たない単なるブロック要素が必要な場合などには<div>
が適しています。section 要素は文書のアウトラインに論理的に現れるセクションに沿って用いられるべきです。
コンテンツカテゴリ | フローコンテンツ、セクショニングコンテンツ、パルパブルコンテンツ |
---|---|
許可された内容 | フローコンテンツ |
タグの省略 | 不可。開始と終了タグの両方が必要。 |
許可された親要素 | フローコンテンツを受け入れるすべての要素。ただし、<section> 要素は <address> 要素の子孫要素として配置してはならない。 |
DOM インターフェイス | HTMLElement |
属性
この要素は全ての HTML 要素が持つグローバル属性以外の属性を持ちません。
例
<section> <h1>Heading</h1> <p>Bunch of awesome content</p> </section>
例 2
section 要素を導入する前
<div> <h2>Heading</h2> <img>some image</img> </div>
section 要素を導入した後
<section> <h2>Heading</h2> <img>some image</img> </section>
仕様
仕様書 | 策定状況 | コメント |
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WHATWG HTML Living Standard <section> の定義 |
現行の標準 | |
HTML5.1 <section> の定義 |
草案 | |
HTML5 <section> の定義 |
勧告 |
ブラウザ実装状況
機能 | Chrome | Firefox (Gecko) | Internet Explorer | Opera | Safari |
---|---|---|---|---|---|
基本サポート | 5 | 4.0 (2.0) | 9.0 | 11.10 | 4.1 |
機能 | Android | Firefox Mobile (Gecko) | IE Mobile | Opera Mobile | Safari Mobile |
---|---|---|---|---|---|
基本サポート | 2.2 | 4.0 (2.0) | 9.0 | 11.0 | 5.0 (iOS 4.2) |