nsIAccessible
インタフェースは、MSAA や ATK のようなプラットフォーム固有のアクセシビリティ API をサポートする、クロスプラットフォームなインタフェースです。ATK の一般的な accessibility オブジェクトと同様に、IAccessible
をサポートするのに必要なもののすべてが含まれています。
accessible tree 内のオブジェクトについての情報を取得するために、処理中の accessibility クライアントによって使用されます。accessible tree は DOM tree 内の (ドキュメントやフォーカス可能な要素、テキストのような) ノード のサブセットです。Mozilla は nsIAccessible
の実装を要求があるときに生成します。
参照: https://www.mozilla.org/projects/ui/accessibility
に詳しい情報があります。
継承元: nsISupports
メソッドの概要
nsIDOMDOMStringList getKeyBindings(in PRUint8 aActionIndex); |
void getFinalState(out unsigned long aState, out unsigned long aExtraState); |
void groupPosition(out long aGroupLevel, out long aSimilarItemsInGroup, out long aPositionInGroup); |
nsIAccessible getChildAtPoint(in long x, in long y); |
nsIAccessible getChildAt(in long aChildIndex); |
nsIAccessible getAccessibleToRight(); |
nsIAccessible getAccessibleToLeft(); |
nsIAccessible getAccessibleAbove(); |
nsIAccessible getAccessibleBelow(); |
nsIAccessible getAccessibleRelated(in unsigned long aRelationType); |
nsIAccessibleRelation getRelation(in unsigned long index); |
nsIArray getRelations(); |
void getBounds(out long x, out long y, out long width, out long height); |
void setSelected(in boolean isSelected); |
void extendSelection(); |
void takeSelection(); |
void takeFocus(); |
AString getActionName(in PRUint8 index); |
AString getActionDescription(in PRUint8 aIndex); |
void doAction(in PRUint8 index); |
属性
属性 | 型 | 説明 |
parent |
nsIAccessible |
accessible tree 内の親ノード。 |
nextSibling |
nsIAccessible |
accessible tree 内の次の兄弟ノード。 |
previousSibling |
nsIAccessible |
accessible tree 内の前の兄弟ノード。 |
firstChild |
nsIAccessible |
accessible tree 内の最初の子ノード。 |
lastChild |
nsIAccessible |
accessible tree 内の最後の子ノード。 |
children |
nsIArray |
この要素の子ノードすべての配列。 |
childCount |
long |
accessible 子ノードの数。 |
indexInParent |
long |
この親に含まれる子ノードのリストの、0 を基点とした accessible の index。または、この accessible が親ノードを持たない場合は -1 を返す。 |
name |
AString |
Accessible の名前 -- このノードのメインテキストと同等。 |
value |
AString |
Accessible の値 -- このノードの数量または二次テキストと同等。role 属性を使用するウィジェットは、この値に valuenow 属性の使用を強制することができます。 |
description |
AString |
Accessible の説明 -- このノードに関連付けられた長いテキスト。 |
keyboardShortcut |
AString |
Alt+D のように accesskey 名のローカライズされた文字列を提供。修飾子はユーザおよびプラットフォームの設定に影響されます。通常は alt+文字 、または単にアクセスキーの文字がメニュー項目に使用されます。 |
defaultKeyBinding |
AString |
ファイルを開くための Ctrl+O など、既定の動作のためのグローバルキーボードアクセラレータのローカライズされた文字列を提供。 |
role |
unsigned long |
関連付けられた要素の accessible role の数。値はプラットフォームごとに異なります。nsIAccessibleRole 内で定義された ROLE_* 定数を参照してください。
これは、 |
finalRole |
unsigned long |
accessible role の数。値はプラットフォームごとに異なります。nsIAccessibleRole 内で定義された ROLE_* 定数を参照してください。ウィジェットは、final role を強制するために role 属性を使用することができます。 |
help |
AString |
ノードに関連付けられたヘルプテキスト。 |
focusedChild |
nsIAccessible |
フォーカスされたノードの accessible 子ノード。 |
attributes |
nsIPersistentProperties |
Accessible の属性。 |
relationsCount |
unsigned long |
このオブジェクトに関連する accessible の数を返す。 |
numActions |
PRUint8 |
この accessible に関連付けられた accessible action の数。 |
メソッド
getKeyBindings()
このメソッドは、与えられた accessible にサポートされた action index のための、グローバルキーボードアクセラレータのローカライズされた文字列を提供します。
nsIDOMDOMStringList getKeyBindings( in PRUint8 aActionIndex );
引数
- <tt>aActionIndex</tt>
- 与えられた action の index。
戻り値
グローバルキーボードアクセラレータのローカライズされた文字列の配列を返す。
getFinalState()
このメソッドは final state を回収します。Accessible state -- ノードの真偽値プロパティについて書かれたビットフィールド。多くの state は、既知の確かな role 属性がサポートする有効なものだけです。
void getFinalState( out unsigned long aState, out unsigned long aExtraState );
引数
- <tt>aState</tt>
-
最初のビットフィールド (参照:
nsIAccessibleStates
STATE_*
constants)。 - <tt>aExtraState</tt>
-
2 番目のビットフィールド (参照:
nsIAccessibleStates
EXT_STATE_*
constants)。
groupPosition()
このメソッドはグループ化情報を返します。tree 項目、list 項目、tab パネルの label、radio ボタンなどに使用されます。また、テキストではないオブジェクトの収集にも使用されます。
void groupPosition( out long aGroupLevel, out long aSimilarItemsInGroup, out long aPositionInGroup );
引数
- <tt>aGroupLevel</tt>
-
1 を基点とする。ARIA
level
プロパティと同様。 - <tt>aSimilarItemsInGroup</tt>
-
現在の項目を含み、1 を基点とする。ARIA
setsize
プロパティと同様。 - <tt>aPositionInGroup</tt>
-
1 を基点とする。ARIA
posinset
プロパティと同様。
getChildAtPoint()
このメソッドは、スクリーンピクセルの (x, y) 座標を含む、accessible の子ノードを返します。
この点の位置が現在の accessible 内で子ノードの外にある場合は、現在の accessible が返されます。
この点の位置が現在の accessible または 子ノード内のどちらにもない場合は、NULL
が返されます。
nsIAccessible getChildAtPoint( in long x, in long y );
引数
- <tt>x</tt>
- Accessible の X 座標。
- <tt>y</tt>
- Accessible の Y 座標。
戻り値
(x, y) 座標で与えられた accessible の子ノードを返す。
getChildAt()
このメソッドは、0 を基点とした index または 0 より小さい場合は最後の子ノードを使用して、accessible の N 番目の子ノードを返します。
nsIAccessible getChildAt( in long aChildIndex );
引数
- <tt>aChildIndex</tt>
- N 番目の子ノードの index。
戻り値
0 を基点とした index または 0 より小さい場合は最後の子ノードを使用して、accessible の N 番目の子ノードを返す。
getAccessibleToRight()
このメソッドは、このノードの右側に配置された accessible ノードを返します。
nsIAccessible getAccessibleToRight();
引数
なし。
戻り値
このノードの右側に配置された accessible ノードを返す。
getAccessibleToLeft()
このメソッドは、このノードの左側に配置された accessible ノードを返します。
nsIAccessible getAccessibleToLeft();
引数
なし。
戻り値
このノードの左側に配置された accessible ノードを返す。
getAccessibleAbove()
このメソッドは、このノードの上側に配置された accessible ノードを返します。
nsIAccessible getAccessibleAbove();
引数
なし。
戻り値
このノードの上側に配置された accessible ノードを返す。
getAccessibleBelow()
このメソッドは、このノードの下側に配置された accessible ノードを返します。
nsIAccessible getAccessibleBelow();
引数
なし。
戻り値
このノードの下側に配置された accessible ノードを返す。
getAccessibleRelated()
このメソッドは、与えられた relation type (参照: nsIAccessibleRelation
で定義された定数) によって、これに関連する accessible を返します。
nsIAccessible getAccessibleRelated( in unsigned long aRelationType );
引数
- <tt>aRelationType</tt>
- accessible 間の relation type。
戻り値
与えられた relation type によって提供された accessible に関連する accessible を返す。
getRelation()
このメソッドは、このオブジェクトに対する accessible relation を一つ返します。
nsIAccessibleRelation getRelation( in unsigned long index );
引数
- <tt>index</tt>
- 回収される relation の index。
戻り値
このオブジェクトに対する accessible relation を一つ返す。
getRelations()
このメソッドは、このオブジェクトに対する複数の accessible relations を返します。
nsIArray getRelations();
引数
なし。
戻り値
このオブジェクトに対する複数の accessible relations を返す。
getBounds()
このメソッドは、画面上の accessible の (x および y) 座標ならびに accessible の width および height を返します。
void getBounds( out long x, out long y, out long width, out long height );
引数
- <tt>x</tt>
- Accessible の X 座標。
- <tt>y</tt>
- Accessible の Y 座標。
- <tt>width</tt>
- Accessible の幅。
- <tt>height</tt>
- Accessible の高さ。
戻り値
画面上の accessible の (x および y) 座標ならびに accessible の width および height を返す。
setSelected()
このメソッドは、この accessible を現在選択されたものに追加、または削除します。
void setSelected( in boolean isSelected );
引数
- <tt>isSelected</tt>
- 現在選択されたもの。
extendSelection()
このメソッドは、現在の accessible アンカーノードからこの accessible へ、現在選択されたものを広げます。
void extendSelection();
引数
なし。
takeSelection()
このメソッドは、この accessible ノードのみを選択します。
void takeSelection();
引数
なし。
takeFocus()
このメソッドは、この accessible ノードにフォーカスします。
STATE_FOCUSABLE
の状態は、このノードが普通にフォーカス可能かどうか示します。このノードがフォーカス可能かどうかを決めるのは、呼び出し側に責任があります。通常、フォーカス不能なノード (table など) 上の accTakeFocus
はそのノードにフォーカスを設定していますが、通常は、ほとんどのスタイルシートで視覚的に示されません。
void takeFocus();
引数
なし。
getActionName()
このメソッドは、0 を基点とした index で accessible action の name を取得します。
AString getActionName( in PRUint8 index );
引数
- <tt>index</tt>
- 0 を基点とする index。
戻り値
accessible action の name を返す。
getActionDescription()
このメソッドは、0 を基点とした index で accessible action の description を取得します。
AString getActionDescription( in PRUint8 aIndex );
引数
- <tt>aIndex</tt>
- 0 を基点とする index。
戻り値
accessible action の description を返す。
doAction()
このメソッドは、0 を基点とした index で accessible action を実行します。Action 番号 0
はデフォルトの action です。
void doAction( in PRUint8 index );
引数
- <tt>index</tt>
- 0 を基点とする index。