「ブラウザメーカーはもはや問題ではありません。問題は、1990 年代に頻繁に利用され、ブラウザの気まぐれに依存したマークアップに今でも縛られているデザイナーや開発者にあるのです。彼らは、古いブラウザに対応しつつ最新の標準をサポートできることに気付いていないのです。」
この文書では、あなたの Web ページのコンテンツを修正して World Wide Web Consortium (W3C) の Web 標準に準拠させるプロセスの概要を説明します。最初の 2 つの章では、検証エラー、検証の利点、廃止された要素や属性に的を絞って問題に対処します。Web ページのマークアップコードを修正して検証をパスする方法や、CSS を実装する方法は、勧告書、チュートリアル、参考文献を示して解説します。
続きの章では、W3C の Web 標準に反する DOM や DHTML のコーディング手法について取り上げ、代替策を提案します。この文書で提案している W3C の Web 標準による代替策はすべて、IE 7、Firefox 2、Opera 9、Safari 2、Konqueror 3.5 以降、Icab 3 といったモダンブラウザで問題なく動作します。
最後から 2 番目の章、変更点の要約 では、この文書で説明したすべての変更点の要点をまとめています。最後の章 では、この記事でご紹介したテクニックをさらに磨きたい方や、自分の Web ページを完全なものにしたいと考えている方のための、優れた最高の参考資料を挙げています。
目次
- Web 標準を利用することの利点
- あなたの Web ページで Web 標準を利用するには
- W3C DOM を利用する
- クロスブラウザ、クロスプラットフォームを考慮したページを作成する
- XMLHttpRequest を利用する
- 変更点の要約
- 参考資料
* 1 Web 標準を利用することの利点 o 1.1 正しいマークアップコードの利点 o 1.2 CSS の実装による、コンテンツを視覚表現 (font、color、padding、margin、border など) から明確に分離することの利点 o 1.3 正しい CSS コードを利用することの利点 o 1.4 ブラウザ非互換性の軽減 o 1.5 WYSIWYG 形式の HTML エディタで編集することの 2 つのリスク o 1.6 Web 標準を利用することの利点に関する参考文献 * 2 あなたの Web ページで Web 標準を利用するには o 2.1 ステップ 1: 厳格な DTD を指す DOCTYPE 宣言を選択する + 2.1.1 「DOCTYPE スイッチ」 o 2.2 ステップ 2: HTML 4 コードを検証する + 2.2.1 Web ページを検証するためのツールと方法 + 2.2.2 最も頻繁に遭遇する検証エラー 5 つと、それらを修正する方法 + 2.2.3 いくつかのよくあるケースについてマークアップコードを修正する方法: <font>、<center>、bgcolor # 2.2.3.1 <font> を CSS で定義あるいは置き換える方法 # 2.2.3.2 <center> あるいは align="center" を CSS で置き換える方法 # 2.2.3.3 bgcolor を CSS で置き換える方法 + 2.2.4 特定のケースについてマークアップコードを修正する方法: <embed>、<applet>、<marquee>、<bgsound> # 2.2.4.1 Flash やビデオの再生に <embed> を利用している場合 # 2.2.4.2 <applet> を利用している場合 # 2.2.4.3 <marquee> を利用している場合 # 2.2.4.4 <bgsound> を利用している場合 o 2.3 ステップ 3: CSS コードを検証する + 2.3.1 CSS コードを検証するためのツール * 3 W3C DOM を利用する o 3.1 サポートされていない DOM 関連のプロパティ o 3.2 W3C DOM で要素にアクセスする o 3.3 文書のスタイルとコンテンツを操作する + 3.3.1 DOM を利用して要素のスタイルを変更する # 3.3.1.1 ある要素の CSS プロパティの W3C DOM2 への反映 # 3.3.1.2 ある要素の CSS ポジショニングプロパティの W3C DOM2 への反映 + 3.3.2 DOM を利用して要素のテキストを変更する * 4 クロスブラウザ、クロスプラットフォームを考慮したページを作成する o 4.1 ブラウザを特定する (「ブラウザ判別」): あまり良くない、信頼性の低い方法 o 4.2 オブジェクトや機能のサポートを判別する: 最適な、最も信頼性の高い方法 * 5 XMLHttpRequest を利用する * 6 変更点の要約 * 7 原文書の情報
原文書の情報
- 著者: Mike Cowperthwaite, Marcio Galli, Jim Ley, Ian Oeschger, Simon Paquet, Gérard Talbot
- 最終更新日: April 30, 2007
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