XULRunner アプリケーションパッケージは、 Firefox 拡張機能のような標準的な toolkit bundles へ、アプリケーションを記述するためのマニフェストファイル (application.ini
) を加えたものである。 XULアプリケーションは通常、拡張子 .xulapp または .xpi で ZIP 圧縮されたアーカイブである。これらは XULRunner のコマンドラインフラグ "-install-app" によってインストールすることができる (XULRunner 1.8.0.4 リリースノート 参照)。
application.ini
application.ini
マニフェストは拡張機能のルートに配置され、 XULRunner にアプリケーションを正しく起動させるためのめたデータを提供する。これは Windows の INI ファイルのように [Headings]
と Key=Value
の組み合わせでパースされる。;
または #
で始まる行は、コメントとして扱われる。
サンプルの application.ini ファイルは the mozilla ソースツリー にあります。
[App] セクション
App
セクションはアプリケーションに関するメタデータを指定する。
- Name
- アプリケーション名を指定する。
必須
例:Name=TestApplication
- Version
- アプリケーションのバージョン番号を指定する。
必須
バージョン番号についての詳細はこちら Toolkit version format
例:Version=0.1
- BuildID
- 一意のビルド ID を指定する。これは通常日付の ID であり、アプリケーションのすべてのリリースされたバージョンで異なる必要がある。
必須
例:BuildID=20060201
- ID
- 一意のアプリケーション ID を指定する。
必須
アプリケーション ID は、extension IDsと同じく、E メールのような[email protected]
形式も、UUID{12345678-1234-1234-1234-123456789abc}
形式も可能である。新たに開発されたアプリケーションについては E メール形式が推奨される。
例:[email protected]
- Vendor
- アプリケーションベンダー名を指定する。
任意
例:Vendor=Grinch Productions
- Profile
- アプリケーションで使用されるプロファイルへのパスを指定する。ユーザのアプリケーションデータのディレクトリを基準とした相対パス。
任意
例:Profile=MyAppData
[Gecko] セクション
Gecko
セクションはどのバージョンの XULRunner が必要かを指定する。
- MinVersion
- このアプリケーションに必要な XULRunner の最小バージョンを指定する。
必須
例:MinVersion=1.8
- MaxVersion
- このアプリケーションに必要な XULRunner の最大バージョンを指定する。
任意 - デフォルト値は XULRunner 2 未満のすべての XULRunner である。
例:MaxVersion=1.8.0.*
[XRE] セクション
XRE
セクションは XULRunner のさまざまな機能を起動時に有効にするかどうかを指定する。
- EnableExtensionManager
- 拡張機能と拡張機能マネージャを有効にするかどうかを指定する。適切な値は 1 か 0 である。
任意 - デフォルトは 0
注意: このオプションは拡張機能/テーマのマネージャを開くための UI となるメニュー項目を加えるものではない。それはアプリケーション開発者がするべきことである。
例:EnableExtensionManager=1
- EnableProfileMigrator
- アプリケーションを初めて起動した時にプロファイルが存在しなかった場合、 nsIProfileMigrator インターフェースを通してプロファイルの移行を有効にするかどうかを指定する。
適切な値は 1 か 0 である。
任意 - デフォルトは 0
注意: アプリケーション開発者は nsIProfileMigrator インタフェースを実装しなければならない。未実装の場合、プロファイルの移行は実行されない。
例:EnableProfileMigrator=1