概要: この記事は、'eXtensible Markup Language' (XML、拡張可能マークアップ言語) を紹介し、その使い道について述べています。
XML とは
XML は、HTML に似ているマークアップ言語です。XML は、 eXtensible Markup Language (拡張可能マークアップ言語)の略であり、汎用マークアップ言語として、W3C が推奨している 仕様です。 汎用マークアップ言語というのは、つまり、XML は、他のマークアップ言語とは違って、あらかじめ定めれたタグを使うのではなく、独自のタグを定義しなければならないということを意味します。この言語の主な目的は、インターネットのような、異なるシステム間でデータを共有することです。
XML に基づいている言語は、数多くあります。いくつか例を挙げると、XHTML, MathML、SVG、XUL、XBL、RSS、そして、 RDF です。 あなた自身独自の言語を作ることもできます。
"正しい" XML (妥当であり、整形式であること)
XML 文書を正しいものにするためには、その文書が、XML の構文規則の全てに適合している、整形式 (well-formed)の文書であり、かつ、特定の言語の規則に適合している、妥当 (valid)な文書でなければなりません。
Mozilla を含めたほとんどのブラウザは、きちんと整形されていない XML 文書を判別するためのデバッガを提供しています。
整形式ではない文書の例は、開いているタグの中に、閉じておらず、自ら閉じてもいないタグがある文書です。 以下の例は、明らかに間違ったものです。
例
<message> <warning> Hello World </message>
整形式に適合した正しい例は以下です。
<message> <warning> Hello World </warning> </message>
妥当な文書にするためには、XML 文書が、普通は、XML スキーマ、あるいは、Document Type Definition によって定義されるセマンティックな規則に適合している必要があります。 妥当でない文書の例は、定義されていないタグを含む文書です。例えば、もし warning タグを定義していないならば、上記の文書は妥当な文書ではありません。
実体
HTML のように、 XML は、(タグとして用いられている大なり記号のような)いくつかの特別な予約された文字を参照するための(実体 (entities)と呼ばれる)方法を提供します。知っておくべき 5 つの文字を挙げます。:
< < 小なり記号 > > 大なり記号 & & アンパサンド(And 記号) " " 単一引用符 ' ' アポストロフィー
5 つの宣言された実体だけ以外の実体も、文書の Document Type Definition を使って追加することができます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE body [ <!ENTITY warning "Warning: Something bad happened... please refresh and try again."> ]> <body> <message> &warning; </message> </body>
特別な文字を使うために、数字文字参照を使うこともできます。例えば、© は、© 記号を表します。このことについてのさらなる情報は、Numeric character reference で見つけることができます。
XML の表示
XML は説明のためにたいてい用いられますが、XML データを表示するための方法があります。その方法を定義しなければ、生の XML コードがブラウザに表示されます。
XML ページに見た目を持たせる方法の一つは、xml-stylesheet
宣言で CSS を用いることです。
<?xml-stylesheet type="text/css" href="stylesheet.css"?>
XML を表示するための別のさらなる強力な方法もあります。それは、XML を HTML のような他の言語に変換させることができる Extensible Stylesheet Language (XSL) を使うことです。これは XML を 素晴らしいほどに用途の広いものにします。
<?xml-stylesheet type="text/xsl" href="transform.xsl"?>
推薦情報
この記事は、ほんの少しの小さい例とリファレンスを提示することによって、 XML を始めたり、興味を持つための、XML とは何かという簡単な導入に過ぎません。 XML についてのさらなる詳細を知るためには、より詳細な記事を求めて Web を調べ回るべきでしょう。
HTML マークアップ言語を学ぶことは、XML を理解するより良い手助けになるでしょう。さらなる情報を求めて、Mozilla Developer Center を探索することもすべきです。
web 上のリファレンスの一覧を以下に挙げます。:
- W3Schools: DTD Tutorial
- W3Schools: XML Tutorial
- XML.com
- Extensible Markup Language (XML) @ W3.org
- XML Example @ A List Apart
- Using XML @ A List Apart
Using XML の記事は、自身の言語を作成したり変換したりするための情報を得るための素晴らしいリソースです。