これは実験段階の機能です。
この機能は複数のブラウザで開発中の状態にあります。各ブラウザで用いるために、適切なベンダー接頭辞が必要な場合があります。互換性テーブルをチェックしてください。また、実験段階の機能の構文と挙動は、仕様変更に伴い各ブラウザの将来のバージョンで変更になる可能性があることに注意してください。
proximity events は、ユーザがデバイスの近くにいるときを知るのに便利な手段です。これらのイベントは近接度の変化への対応、例えばユーザがスマートフォンを耳の近くに持ってきて電話をしているときにスクリーンを休止することを可能にします。
注記: この API はデバイスに近接センサーを必要とすることが明らかです。近接センサーは、たいていモバイルデバイスのみで使用できます。センサーを搭載していないデバイスもイベントをサポートするかもしれませんが、イベントは発生しません。
Proximity Event
デバイスの近接センサーがデバイスと物体との距離の変化を検出すると、それをブラウザに通知します。ブラウザが通知を受けると、あらゆる変化について DeviceProximityEvent
イベントが、またよりおおざっぱな変化の場合に UserProximityEvent
イベントが発生します。
このイベントは addEventListener
メソッド (イベント名 deviceproximity
または userproximity
を使用) を使用するか、イベントハンドラを window.ondeviceproximity
プロパティまたは window.onuserproximity
プロパティに接続することにより、window
オブジェクトレベルで取得できます。
イベントを取得すると、イベントオブジェクトでさまざまな種類の情報にアクセスできます:
DeviceProximityEvent
イベントは、デバイスと物体との距離に一致する値をvalue
プロパティで提供します。また、デバイスが何らかの物体を検出できる最短距離および最長距離を、min
プロパティおよびmax
プロパティで提供します。UserProximityEvent
イベントは、距離の大まかな近さを真偽値で表します。UserProximityEvent.near
は物体が近いときにtrue
に、また物体が遠いときにfalse
になります。
例
window.addEventListener('userproximity', function(event) { if (event.near) { // スクリーンの電源を切る navigator.mozPower.screenEnabled = false; } else { // スクリーンの電源を入れる navigator.mozPower.screenEnabled = true; } });
仕様
仕様書 | 策定状況 | コメント |
---|---|---|
Proximity Events The definition of 'Proximity Events' in that specification. |
草案 | 最初の仕様 |
ブラウザ実装状況
機能 | Chrome | Firefox (Gecko) | Internet Explorer | Opera | Safari |
---|---|---|---|---|---|
DeviceProximityEvent |
未サポート | (有) | 未サポート | 未サポート | 未サポート |
UserProximityEvent |
未サポート | (有) | 未サポート | 未サポート | 未サポート |
機能 | Android | Chrome for Android | Firefox Mobile (Gecko) | IE Mobile | Opera Mobile | Safari Mobile |
---|---|---|---|---|---|---|
DeviceProximityEvent |
未サポート | 未サポート | 15.0 (15.0) | 未サポート | 未サポート | 未サポート |
UserProximityEvent |
未サポート | 未サポート | (有) | 未サポート | 未サポート | 未サポート |