handler.getOwnPropertyDescriptor()

概要

Object.getOwnPropertyDescriptor()に対するトラップです。

構文

var p = new Proxy(target, {
  getOwnPropertyDescriptor: function(target, prop) {
  }
});

引数

次の引数はgetOwnPropertyDescriptor メソッドに渡されます。thisはハンドラにバインドされます。

target

ターゲットオブジェクト

prop

説明が取得されるプロパティの名称

戻り値

getOwnPropertyDescriptor メソッドはオブジェクトまたはundefinedを返さなければなりません。

説明

handler.getOwnPropertyDescriptor() メソッドは Object.getOwnPropertyDescriptor()に対するトラップです。

インターセプト

このトラップは下記の操作をインターセプトできます。:

• Object.getOwnPropertyDescriptor()
• Reflect.getOwnPropertyDescriptor()

不変条件

次の不変条件に違反している場合、プロキシは TypeErrorをスローします。:

• getOwnPropertyDescriptorはオブジェクトまたはundefinedを返さなければなりません。
• プロパティが非設定な独自のターゲットオブジェクトのプロパティとして存在するなら、存在しないとして報告されてはいけません。
• プロパティがターゲットオブジェクトの独自プロパティとして存在し、そのターゲットオブジェクトが拡張可能でないなら、存在しないとして報告されてはいけません。
• プロパティがターゲットオブジェクトの独自プロパティとして存在せず、そのターゲットオブジェクトが拡張可能でないなら、存在するとして報告されてはいけません。
• プロパティがターゲットオブジェクトの独自プロパティとして存在しない、または、ターゲットオブジェクトの定可能な独自のプロパティとして存在しているなら、非設定であるとして報告されてはいけません。
• Object.getOwnPropertyDescriptor(target)の結果がObject.definePropertyを使用してターゲットオブジェクトに適用でき、例外をスローしません。

例

次のコードではObject.getOwnPropertyDescriptor()をトラップします。

var p = new Proxy({ a: 20 }, {
  getOwnPropertyDescriptor: function(target, prop) {
    console.log("called: " + prop);
    return { configurable: true, enumerable: true, value: 10 };
  }
});

console.log(Object.getOwnPropertyDescriptor(p, "a").value); // "called: a"
                                                            // 10

次のコードでは不変条件に違反します。

var obj = { a: 10 };
Object.preventExtensions(obj);
var p = new Proxy(obj, {
  getOwnPropertyDescriptor: function(target, prop) {
    return undefined;
  }
});

Object.getOwnPropertyDescriptor(p, "a"); // TypeError is thrown

仕様

ブラウザ実装状況

関連情報

• Proxy
• handler
• Object.getOwnPropertyDescriptor()
• Reflect.getOwnPropertyDescriptor()