Firefox OS 1.4 は、現在プレリリース段階です。Gecko コンポーネントは Firefox 30 をベースにしています。(開発者向け Firefox 30 のリリースノート をご覧ください。) このページは、Firefox OS で新しく実装された開発者向け機能について解説します。
CSS
Gecko 全般:
background-blend-mode
プロパティをデフォルトで有効にしました (バグ 970600)。- 非標準である
overflow-clip-box
プロパティが UI スタイルシートでのみ使用できるように実装しました (バグ 966992)。 line-height
プロパティが、単一行のテキスト入力 (<input type=text|password|email|search|tel|url|unknown>
) に作用します。ただし、行の高さは1.0
以下にはなりません (バグ 349259)。line-height
プロパティは、type=button
にも制限なく作用します (バグ 697451)。- キーフレームの名前の変更は現在の要素に作用しません (バグ 978648)。
JavaScript
SpiderMonkey 全般:
- ES6 互換の新たな 内包配列
[for (item of iterable) item]
と Generator 内包(for (item of iterable) item)
を実装しました (バグ 979865)。 - Typed arrays が拡張可能になり、新たな名前のプロパティをサポートしました (バグ 695438)。
Error.prototype.stack
プロパティがカラム番号を含むようになり (バグ 762556)、Function()
やeval()
を呼び出す 際の動作が向上しました。ミニファイされた、あるいは生成された JavaScript コードのデバッグを改善する助けになります。
インターフェイス/APIs/DOM
Firefox OS の仕様:
- Navigator.HasCameraSupport が使用できる条件下で、カメラオブジェクトが使用できるようになりました (バグ 983180)。
- 顔追跡 API を実装しました (バグ 965420)。
- Camera Control API が整理されました (バグ 909542)。
- Network Information API を Firefox OS 上でサポートしました (バグ 960426)。
- Wifi Direct API を実装しました (バグ 811635)。
Gecko 全般:
URLSearchParams.size
のサポートが Gecko から削除されました。これにより、DOM 使用からイテレータサポートがファイナライズされるまで削除されます (バグ 959988)。- WebRTC 向け Identity Provider API が実装されました (バグ 884573)。
<shadow>
要素が実装されました (バグ 887538)。createFile()
メソッドが File System API で実装されました (バグ 934367)。- デバイスストレージ API で File System API (バグ 910412) を使用するようになりました。前者の API は今後廃止される計画があります。
- テレメトリーの収集を容易にする
Navigator.sendBeacon
を実装しました (バグ 936340)。 HTMLLinkElement
、HTMLAreaElement
、HTMLAnchorElement
に、DOMTokenList
を返すrelList
プロパティを追加しました (バグ 968637)。- 最新の仕様により、
OscillatorNode.start
およびOscillatorNode.stop
の第 1 引数は省略可能および既定値が0
になりました (バグ 982541)。 Navigator.requestWakeLock()
メソッドおよび非標準であるMozWakeLock
メソッドは、デスクトップ版 Firefox で使用できなくなりました (バグ 963366)。DOM_VK_ENTER
定数をKeyboardEvent
から削除しました (バグ 969247)。- Web components の
Document.register
を、最新版の仕様で説明されている動作に従うよう修正しました (バグ 856140)。 - Canvas の Hit resion の基本的なサポートを追加:
CanvasRenderingContext2D.addHitRegion()
メソッドおよびCanvasRenderingContext2D.removeHitRegion()
メソッドを追加しました。これらはデフォルトで無効です。有効化するには設定項目canvas.hitregions.enabled
をtrue
に変更してください。(バグ 966591) - 非標準であり Firefox 15 から非推奨であった
Blob.mozSlice
を廃止しました (バグ 961804)。 - 非標準である
ArchiveReader
およびArchiveRequest
は Web 向けに公開しないようになりました (バグ 968883)。 - コンストラクタを関数として呼び出すことができなくなりました。キーワード
new
を前につけることが必要です。(バグ 916644) Canvas.getContext()
メソッドで、アルファブレンディングを保存しなければならないか否かを定義可能にする、省略可能な第 2 引数 (alpha
) をサポートしました。設定しない場合、ピクセルごとのアルファ値は常に1.0
になります。これによりバックエンドでファストトラックの実装が可能になります。(バグ 982480)
SVG
Gecko 全般:
- Filter Effects Module より、
<feDropShadow>
およびそのインターフェイスであるSVGFEDropShadowElement
をサポートしました (バグ 964200)。
マニフェスト
precompile
マニフェストフィールドをサポートしました。アプリ内に含まれている asm.js コードをインストール時にコンパイルし、初回起動時にインストールする場合に指定します。
関連情報
以前のバージョン