この記事ではFirefox OSプロジェクト(GaiaとB2Gを含む)のバグを登録するためのガイドを提供します。
Bugzilla
Mozillaでは、ほとんどのプロジェクトでバグおよび課題の状況のトラッキングのためにBugzillaを使っています。バグを見つけた時は誰でもbugzillaに登録できます。Bugzillaの中に、Firefox OS というプロダクトカテゴリがあるので、Gaia、Gonk、Geckoなどのバグはコンポーネントに登録してください。Firefox OS、Gaia、その他のバグはこのコンポーネントに登録してください。
バグを登録する
効果的にバグを登録するために、Bugzilla templateを使い、下記の手順にしたがってテンプレートを埋めてください。
必須のフィールドと任意のフィールド
新しいバグを登録する時、下記を含むいくつかのフィールドは必須項目です。
フィールド | 内容 |
---|---|
Component | バグの所属するカテゴリを選択します。もし、バグがどのカテゴリに所属するかわからない時には、"General"(一般)を選択してください。 |
Summary | バグの内容を簡潔に記述します。 |
Description |
できるだけ明確に状況を記述します。良いバグレポートをするには、再現手順(STR)、あるべき結果と実際の結果を含めてください。また、可能であれば発生頻度を含めてください。発生頻度は「どの手順を何回やると、そのうち何回発生する」という形で書くことができます。 |
Build Information |
Firefox OS端末の画面で、「環境設定 > 端末情報 > その他の情報」の順に操作し、下記の項目をバグレポートに含めてください。
もし、MacやLinuxなどで adb や git をインストールして使っているのであれば、このスクリプトを実行して、その結果をテキストでコピー&ペーストしてください。 |
Screenshots | バグを解析するのに役立つスクリーンショットを添付します。(Flameでは、電源ボタンと音量下げボタンを2秒以上同時に押し続けると、音や画面のフラッシュがしてスクリーンショットが撮れるので、それをUSB経由でコンピューターに転送してください。) |
Video | バグが画面遷移をする中で発生し、スクリーンショットで説明するのが難しい場合は、ビデオを撮影してください。そのビデオをテプしてアップロードしたり、YoutubeにアップロードしてそのURLをバグレポートに含めることもできます。 |
ADB logs | もし、コンピューターに adb がインストールされていたら、 | adb logcat | を実行して表示される結果をテキストに保存し、バグレポートに添付してください。 |
下記のフィールドは任意です:
フィールド | 内容 |
---|---|
Depends/Block | バグ同士の依存関係を表します。 |
Keywords | bugzilla用のキーワードです。特定のグループがバグをトラッキングするのに使われます。 |
Whiteboard | タグを含みます。トラッキング用にあらゆるタグを追加して下さい。他人のタグを許可なく削除してはいけません。 |
See Also | 異なるバグが関連している際に、このフィールドで指定できます。 |
Flags | ステータストラッキング用のフラグです。Firefox OSでは、 blocking-b2g というフラグが最もよく使われます。バグが blocking-b2g にセットされた場合、そのバグはリリースをブロックするため、より注意が払われる必要があります。 |
Security | バグが個人データのセキュリティや、資産の損失や、そのような問題に関連している場合、このチェックボックスをチェックしてください。このチェックによって、そのバグは専任された従業員のみが見ることができるようになります。 |
bugzillaのフィールドの詳細な説明については、Bugzilla内にあるBugzilla Fieldsページを参照してください。
よくあるキーワード
下記の表には、Firefox OSのバグでよく使われているキーワードの情報があります。
キーワード | 内容 |
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meta | バグがステータストラッキングバグであることを示します。Mozillaは複数のバグや、ユーザーストーリーの実装状況を追跡するのにこのタグを使います。一旦このマークがなされると、開発者はこうしたバグの上部にパッチを置くべきではありません。プロジェクトマネージャーやQAスタッフが追跡のためにmetaバグを使うのを覚えておいて下さい。 |
qablocker | テスト (手動や自動の機能テスト)をブロックするバグにこのキーワードを使用し、次の Beta や RC のマイルストーンまでには修正する必要があります。 |
qawanted | もっと情報が要る時や、再現法やテストケースが要求されたり、複製だったり (だが複製元のオリジナルバグが見つからない)する時に、このキーワードを使います。必要なQA作業の進捗はホワイトボードに記録されます;つまり必要なQA作業が完了した 時は、このキーワードを削除すべきです。 |
regression |
このキーワードは、問題が修正され、また戻ってきて(退行して)いて、新規バグとは疑わしいという意味であり、退行を追跡するために記録します。またpre-check inテストやスモークテストでは特定できず、以前のビルドで動作していたが現在のビルドで見つかった問題を参照することもあります。こうしたバグの追跡は、ぜい弱な場所や、故障の傾向や、スモークテストやpre-check inテストの追加の良い候補の見極めに役立ちます。 |
regressionwindow-wanted | バグがregression(退行)であり、バグがどの期間に、理想的にはどのチェックインで起きたのかが特定できると大変有益であることを示します。 |
steps-wanted | 再現手順を特定すると大変有益なバグを強調します。 |
verifyme |
このバグはQA連絡先が指示した以外の人が、最新のB2Gビルドで検証するのがokという意味です。このバグは、修正を検証するのに詳しく指定された特定マシンの設定があります。失敗の再現を試みて、Fixed の解決法が正しいと思う場合に、ステータスを Verified とマークすべきです。 |
記: Gaia開発中のバグの扱いについての詳細情報は、Gaiaのパッチを提出するを読んで下さい。