この記事ではFirefox OSプロジェクト(GaiaとB2Gを含む)のバグを登録するためのガイドを提供します。
Bugzilla
Mozillaでは、殆どのプロジェクトで バグおよび課題の状況のトラッキングのためにBugzillaを使っています。バグを見つけた時は誰でもbugzillaに登録できます。Gaia、Gonk、Firefox OS Geckoといった関連コンポーネントを含む Firefox OS というプロダクトカテゴリがあるので、Firefox OS, B2G, Gaiaなどのバグは、これらのカテゴリ・コンポーネントに登録すべきです。
記: Mozillaの B2G QA Wiki ページにも Firefox OS のバグを扱う有益なリソースがあります; 最も役に立つページは Bugzilla Usage と Incoming bug triage for Firefox OS です。
バグを登録する
効果的にバグを登録するために、Bug writing guidelinesの指示に従う事ができます; また詳細は下記にあります。
必須フィールドと任意フィールド
新しいバグを登録する時、いくつかのフィールドは必須です:
フィールド | 内容 |
---|---|
Component | バグが所属すべきカテゴリーを選びます。どのカテゴリーがふさわしいか分からない時、"General(一般)"に入れておけます。 |
Summary | バグの簡潔な要旨を記述します。 |
Description | 状況を明確に記述します。良いバグはこれらを含みます: STR (再現手順), 期待する結果, 実際の結果, バージョン番号。 バージョン番号は Gaia/Gecko のコミット、またはビルドの ID (pvt ビルドサーバから入手できるもの、またはパブリックなバージョン) のいずれかです。 |
下記のフィールドは任意です:
フィールド | 内容 |
---|---|
Attachment | バグを解決するための助けになる添付ファイル。ビデオ、画像、テストケース、ログは解析のための手助けになります。 |
Depends/Block | バグ同士の依存関係を表す。 |
Keywords | bugzilla用のキーワード。特定グループがトラッキングに使用。 |
Whiteboard |
タグを含む。トラッキング用にあらゆるタグを追加して下さい。他人のタグを許可なく削除してはいけません。 |
See Also | 異なるバグが関連している際に、このフィールドで指定できます。 |
Flags |
トラッキングステータス用のフラグ; Firefox OS バグで最も使われているフラグは blocking-b2gです。バグが blocking-b2g にセットされた場合、リリースを止める理由になりえるため、もっと注意を払うべきことを意味します。 |
Security |
バグが個人データのセキュリティや、獲得資産の損失や、そうした問題に関連している場合、チェックボックスをチェックすべきであり、専任の従業員だけにこれが表示されるようになります。 |
bugzilla フィールドの詳細な情報を見つけるには、Bugzillaの Bugzilla Fields ページを見ます。
よくあるキーワード
下記の表には、Firefox OSのバグでよく使われているキーワードの情報があります。
キーワード | 内容 |
---|---|
meta | バグがステータストラッキングバグであることを示します。Mozillaは複数のバグや、ユーザーストーリーの実装状況を追跡するのにこのタグを使います。一旦このマークがなされると、開発者はこうしたバグの上部にパッチを置くべきではありません。プロジェクトマネージャーやQAスタッフが追跡のためにmetaバグを使うのを覚えておいて下さい。 |
qablocker | テスト (手動や自動の機能テスト)をブロックするバグにこのキーワードを使用し、次の Beta や RC のマイルストーンまでには修正する必要があります。 |
qawanted | もっと情報が要る時や、再現法やテストケースが要求されたり、複製だったり (だが複製元のオリジナルバグが見つからない)する時に、このキーワードを使います。必要なQA作業の進捗はホワイトボードに記録されます;つまり必要なQA作業が完了した 時は、このキーワードを削除すべきです。 |
regression |
このキーワードは、問題が修正され、また戻ってきて(退行して)いて、新規バグとは疑わしいという意味であり、退行を追跡するために記録します。またpre-check inテストやスモークテストでは特定できず、以前のビルドで動作していたが現在のビルドで見つかった問題を参照することもあります。こうしたバグの追跡は、ぜい弱な場所や、故障の傾向や、スモークテストやpre-check inテストの追加の良い候補の見極めに役立ちます。 |
regressionwindow-wanted | バグがregression(退行)であり、バグがどの期間に、理想的にはどのチェックインで起きたのかが特定できると大変有益であることを示します。 |
steps-wanted | 再現手順を特定すると大変有益なバグを強調します。 |
verifyme |
このバグはQA連絡先が指示した以外の人が、最新のB2Gビルドで検証するのがokという意味です。このバグは、修正を検証するのに詳しく指定された特定マシンの設定があります。失敗の再現を試みて、Fixed の解決法が正しいと思う場合に、ステータスを Verified とマークすべきです。 |
記: Gaia開発中のバグの扱いについての詳細情報は、Gaiaのパッチを提出するを読んで下さい。