Web標準化プロダクトに関するバグのライフサイクル
このプロダクトのステータスは問題のあるサイトの管理者とのコンタクト状況や、 問題のサイトの修正状況を示します。
このプロダクトで行われる作業とは、報告された問題に関する仕様の調査と、修正方法(標準仕様に準拠した代替方法)の検討、問題のあるサイトへの修正依頼と、そのサイトの監視です。担当者は問題のあるサイトにコンタクトをとった人物で、サイトの監視義務はありません。
注意:このプロダクトに報告された問題は、報告された時にスタッフによりチェックされますが、(色々な意味で)興味深い問題ではなく、さほど公益性のあるサイトで無い場合には誰も担当しない可能性があります。
ただし、興味深い問題に関しては、Web標準普及プロジェクトや、Geckoそのものにフィードバックが行われることがあり、この場合、そのサイトが修正されなくても大きな意義があります。
処理方法の各意味は次のように定義されています。
FIXED
問題のあるサイトはGeckoに対応させるために修正してくれました。
WORKSFORME
問題のあるサイト、またはページが無くなりました。または、Geckoの仕様変更により、最新のリリースビルドで非標準への妥協があり、Geckoでのアクセスには問題なくなりました。
INVALID
INCOMPLETE導入前はINVALIDが代わりに利用されていましたが、現在は利用されていません。
INCOMPLETE
妥当な報告として成立しませんでした。
WONTFIX
問題のあるサイトにコンタクトを取りましたが、長期間に渡って反応がありませんでした。もしくは、問題のあるサイトから、修正しない旨の返事がありました。
OBSOLETE
使用しません。
DUPLICATE
この問題は既に報告されていました。(同一のサイトであることが条件です。)
LATER
問題のあるサイトにコンタクトを取ったところ、後ほど(例えば、次のリニューアル時に)対応すると返事がありました。
REMIND
問題のあるサイトにコンタクトを取ったところ、検討するという返事がありました。
<hr>このプロダクトでは報告があると、まず、 発生している問題がWeb標準仕様に準拠していなためであることを確認します。 もし、Geckoのバグが原因である場合はプロダクトが変更され、[Bugzilla-jp:Guide:LifeCycle:Mozilla|Mozilla関連製品に関するバグのライフサイクル]として処理されます。
サイト側の問題であることが確認されると、ステータスをNEWとして、次のように処理します。
まず、Web標準普及プロジェクトのWeb標準化Tipsに記載されている既知の問題の場合、ドキュメント内に原因や修正方法が既に記載されているので、サイトの管理者にそのドキュメントのURIを提示し、修正を依頼します。
Web標準化Tipsに記載されていない問題の場合、修正案を作成し、コメントに修正方法を記述するか、添付ファイルで差分を提出します。もし、別のスタッフに修正案を確認してもらう必要がある場合、差分を提出し、レビューを依頼します。そして、修正案が固まったら、サイトの管理者にコンタクトをとり、修正方法の提示と、修正依頼を行います。
修正依頼を行う相手は、サイト上に連絡先が明記されている場合には、その連絡先になります。連絡先が明記されていない場合で、ドメインを他のサイトと共有していないサイトの場合、WHOISサービスを使って、サーバの管理者を調べ、その管理者にメールでコンタクトを取ります。もし、他のサイトと共有しているサーバで連絡先が不明な場合はコンタクトを断念し、RESOLVED WONTFIXとなります。
サイト側とコンタクトを取ることに成功すると、その人が、担当に就任し、ステータスをASSIGNEDとします。
コンタクトをとった場合、サイトから返事が返ってくることがあります。 この場合、その内容に従って必要ならステータスを変更し、 処理方法に適切なものを設定します。
連絡が無い場合はそのサイトを適当に監視するしかありません。もし、サイトが更新され、問題に変化があった場合はその旨をコメントします。スタッフがそれを確認したら、適宜、ステータスを変更し、適切な処理方法でバグを閉じます。その後、別のスタッフによって再確認が行われると、VERIFIEDとなります。
もし、長期間に渡って問題が改善されず、不特定多数が利用する特にメジャーなサイトでは無い場合、RESOLVED WONTFIXとして監視を中断することもあります。