フィッシング防御技術は、ユーザが訪れたサイトの URL と既知の詐欺サイトのブラックリストを比較することによって、Firefox がユーザを保護できるようにします。またそのようなサイトをユーザが訪れると警告を表示します。
新しいデータプロバイダのインストール
フィッシング防御のためのデータプロバイダをインストールするには、プロバイダについての詳細を提供する設定集が必要です。
各データプロバイダはユニークな ID 番号を持っています。ID 番号 0 のデータプロバイダは Firefox に搭載された既定のデータプロバイダです。新しいデータプロバイダをインストールする場合は、次の未使用の番号を使用します。
使用する ID 番号を見つけるには、browser.safebrowsing.provider.0.name
の値、次に browser.safebrowsing.provider.1.name
の値を要求するループを構築し、値が返ってこなくなるまで続けます。そして、返された値を使用することができます。
設定を読み書きする方法の例は Adding preferences to an extension の記事で見つけられます。
必要な設定
browser.safebrowsing.provider.idnum.name
- 人が読めるデータプロバイダの名前。
browser.safebrowsing.provider.idnum.keyURL
- その他の要求の暗号化に使用される秘密鍵を返す URL。
browser.safebrowsing.provider.idnum.lookupURL
- ブラックリストに載っている URL かどうかを調べるための URL。この要求は
keyURL
リクエストによって返される秘密鍵を使用して暗号化されていなければなりません。
任意の設定
browser.safebrowsing.provider.idnum.reportURL
- ユーザがフィッシング詐欺ページを訪れた時、そのページを警告して気を付けるか無視するかを報告するための URL。
browser.safebrowsing.provider.idnum.updateURL
- 更新されたフィッシング詐欺サイトの一覧を要求するための URL。サーバは、完全な一覧と、クライアントの表を更新するための追加の更新のどちかを提供します。
browser.safebrowsing.provider.idnum.reportGenericURL
- 現在は使用されていません。フィッシング防御サービスの、その他の問題の報告に使用される予定です。
browser.safebrowsing.provider.idnum.reportErrorURL
- フィッシング詐欺サイトとして誤って報告された安全なページをユーザが報告するための URL。
browser.safebrowsing.provider.idnum.reportPhishURL
- フィッシング防御システムにフィッシング詐欺として報告されていないページをユーザが報告するための URL。
現在選択されたデータプロバイダを決定する
現時選択されたフィッシング対策データプロバイダの ID 番号を決定する必要があるときは、browser.safebrowsing.dataProvider
設定の現在の値を見てください。